米国の大統領選挙を前にしてマーケットは妙な静けさを保っている。月曜日に米国のサプライマネジメント協会(ISM)が10月の製造業景況感指数を発表した。前月より4.6ポイント下がり、38.9となった。これは1982年以降一番弱い数字だが株式市場はほとんど動かなかった。
恐怖指数と呼ばれるVIX(ボラティリティ指数)は、最悪時は80まで上昇していたが、昨日は53.68に低下している。もっとも平時は20程度なのでまだまだ高いのだが。
銀行間の資金融通の難易度の指標となるTEDスプレッドも17bp低下して2.48に下がった。これも平時に較べると極めて高い数字だがトレンドとしては確実に改善してきている。金融市場と株式市場は最悪期を脱しつつあるような気配である。
しかし実物経済はひどい状況だ。10月の自動車の販売台数は前年に較べて31.9%減少した。雇用不安や下げ止まらない住宅価格に対する不安が購買意欲を減退させている上、自動車ローンも簡単に受けられないからだ。ニューヨークタイムズによれば、10月の車の月間販売台数838千台をベースに年間の販売台数を推計すると1千50万台になる。これは1983年以降最低の数字だ。メーカーの中ではGMの落ち込みが45%ともっともひどいが、燃費の良い日本のメーカーも散々だ。トヨタは23%、ホンダは25.2%、日産は33%の落ち込みだ。アナリストによるとGMは今年中頃まで毎月10億ドルの赤字を垂れ流していると言われていたが、事態はもっと悪くなっているかもしれない。業界は
市場の静けさは不気味だ。この自動車業界の不振を織り込んでいるのだろうか?それとも各国中央銀行の政策金利引き下げや大量の流動性供給で一息ついているだけなのだろうか?
どうでも良いことだが、株式・金融市場が安定してくると私のブログのアクセス数が減る傾向がある。先週中頃からアクセス数が減る傾向にあることは市場が落ち着いている証(あかし)なのだろうか・・・・・・それなら良いのだが。