クラウドコンピューティングというのはIT業界の人には大きなテーマだ。別のブログでエントリーしたが米国の調査機関の調べでは業界関係者などの7割は向こう10年間の間にクラウドが汎用PCを圧倒すると見ている。
ところでITに詳しいユーザは別として我々のような普通のユーザは余り意識することなく、クラウドコンピューティングの世界に取り込まれているのではないだろうか?
このことを自分の例で考えてみた。
最近私がちょっと凝っているのが、グーグルの地図機能を活用してアウトドア活動の記録をビジュアル化するというものだ。例えばグーグルの地図の上に移動した軌跡を記録するなどというもの。これはグーグルのサーバの上に存在する巨大な地図と何階層かのデータを利用する・・・というものだ(恐らく)。
次にもう一歩踏み込んでグーグルの地図上に自分で撮影した写真を埋め込むということもやりたいと考えている。
より大きな地図で 昭和記念公園 を表示
その一例が上の地図に写真を埋め込んだもの(池の近くの青いマークをクリックすると池の写真が出てくる)
これは昭和記念公園の地図と写真だ。写真についてはグーグルが無料で提供しているPicasaという画像アプリケーションを使っている(詳しい仕掛けは分からないが、1ギガまでの画像データを無料で預かってくれる)。
次にグーグルのマイマップを使ってPicasa上の写真を地図とリンクさせている。更にご関心のある方はこちらをご参照 → http://maps.google.com/support/bin/static.py?page=guide.cs&guide=21670&topic=21676&answer=144364#photos
この作業をグーグルのサービスなしにやろうと思うと恐らく大変な作業になるだろう。だがグーグルが情報基盤を提供してくれているので、何の専門的知識(例えばHTMLを記述するとか)がなくてもこの程度のことができる訳だ。
地図と写真の組合せを上手く使うと「使い易い旅行ガイドや登山ガイド」を簡単に作り無料で提供することもたやすくできる。もしHTMLの知識があれば更に見栄えの良いものができるだろう。
クラウドコンピューティングを意識している訳ではないが、これなどまさにクラウドなのだと私は思っている。
ネットワーク上で写真や地図を共有する人が拡大する時、気がつけば我々はクラウドの真ん中にいるのだろう。