6月1日土曜日晴。貝掛温泉を午前8時40分頃出発して、まず清津峡へ。
清津峡は黒部渓谷・大杉谷(大台ケ原)と並んで日本三大渓谷と言われている。もっともこの三大◯◯というのは根拠が曖昧な場合が多い。つまり「誰がその三大を選んだか?」がはっきりしていない。「先に言ったもの勝ち」的なところがある。
清津峡の清流や見事な柱状節理は一見に値するが、黒部渓谷と並べて評価して良いか?というと疑問を感じる。
なお清津峡には全長750mのトンネルがあり、大人600円の入場料を支払ってトンネルに入り往復して渓谷を観るようになっている。
渓谷を観ることができる場所は3箇所だ。一番奥(終点)は写真のような丸窓が開いていて造形的に面白い。
水の両脇は靴底を濡らす程度の浅さなので先端まで行くことができる。先端からは渓谷の全容をみることができた。
清津峡の良い点はアクセスが容易な点だ。JR越後湯沢駅から車で30分弱で行くことができる。この手軽さは黒部渓谷や大杉谷にはないので、お手軽に日本の大渓谷を見たいという人にはお薦めである。
清津峡の後は越後随一の名刹と言われる雲洞庵に行く。
苔むす石仏の佇まいが良い。
インド的な顔をした仏様の石像があるが、いわれは不明だ。
雲洞庵の後、小出のそば処・薬師でへぎそばを食べて、今回の最後の観光スポット・西福寺へ。
ここは江戸末期の彫刻家・石川雲蝶の彫り物があることで有名なお寺だ。特に天井の彫り物が素晴らしいが撮影禁止なので写真はない。
写真は本堂の前にある石川雲蝶が仁王様を彫っている像である。
午後2時少し早めだが、帰りの渋滞を懸念して帰路に着いた。
二日間で魚沼方面の観光スポットをある程度回ることができた。今回観ることができなかったのは、塩沢の鈴木牧之記念館。
もっとも北越雪譜で有名な鈴木牧之については雪深い季節に訪れる方が相応しいとも思う。