金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

落とした財布、戻りを期待するなら沢山をお金を入れておく方が良い

2019年06月21日 | うんちく・小ネタ

世の中には色々なことを研究している人が多いと感心する。

WSJにこんな研究の話がでていた。それは「僅かのお金が入っている財布と沢山お金が入っている財布ではどちらが戻ってくる可能性が高いか?」という実験の話。

チューリッヒ大学などが共同で40か国にわたって実験を行ったところ、「日本円にして約1万円入ってた財布が戻ってきた割合は72%、約15百円入っていた財布が戻ってきた割合は61%で全くお金が入っていない財布が戻ってきた割合は46%に過ぎなかった」

WSJは「純粋に経済的なアプローチでは、人々は大金が入っている財布を秘匿しようとするよ考えるが、経済学では人間の正直さやセルフイメージを説明できないことがしばしばある」と述べていた。

この問題をざっくと整理すると人には「大きな悪事(大きな金額の秘匿)には抵抗があるが、小さな悪事(小さな金額の秘匿)には手を染めやすい傾向がある」ということだろうか?

もっとも「毒を食らわば皿まで」という諺もあるので、小さな悪事を重ねていくと図太くなり、巨悪に手を染めるようになるともいえるのだが。

さて地域別に財布の戻り具合を見るとデンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど北欧諸国の戻り率が7~8割と高く、東南アジアや中国などの戻り率は低かった。日本は実験対象外だったが、もし実験が行われたなら、私は北欧並みの高い戻り率を示したろうと考えている。

最近私たち夫婦は別々に財布を落としたことがあったが、そっくりそのまま手元に財布が戻ってきた。

私は近所のイオンモール内で落とし、家内は財布を新潟の道の駅のカウンターに置き忘れていたのだが無事戻ってきた。ただし私の場合は戻ってくるまで少し時間がかかった。理由はモールの警備員が落し物を警察に届ける頻度が週1,2回と少ないことにある。家内の財布の場合は財布の中の健康保険証を見た道の駅の人が健保組合に電話をかけ、健保組合から私の携帯電話に連絡があったので早期に解決に至った。

私たちの財布にも一万円札が数枚入っていたが、現金大国の日本では珍しい話ではないだろう。

前記の実験を踏まえれば、少し多めに現金を財布に入れておいた方が戻ってくる確率が高くなるようだが、本人の連絡先が容易くわかるようにしておくのも返却率を高める方法だろう。

 

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S&P500、不安の中の最高値更新

2019年06月21日 | 投資

昨日(6月20日)S&P500が最高値を更新した。米連銀が7月には政策金利を引き下げる見通しが高まったことと、米中貿易摩擦が緩和されるという見通しが高まったためだ。

株高が進む一方債券高も進んだ。米国債10年物金利は昨日一時は2%を切り、1.99%をつけた。終値では2%台に戻ったが。

債券金利の低下は、投資家が世界経済の鈍化を予想していることを意味する。

米国に限れば、景気減速の兆しはあるものの、なお景気は底堅い。しかし欧州や中国では長期化する貿易摩擦の影響で景気鈍化は顕著になりつつある。

教科書的には景気悪化の兆しがある時は「債券が買われ価格は上昇(金利は低下)し、株は売られる」はずだが、連銀の予防的金利引下げ策を好感して株も買われている訳だ。

本来債券と株式双方でポートフォリオを構成する意味は、債券と株式の価格が景気のサイクルに合わせて逆の動きをすることでポートフォリオの時価変動幅を抑えることにある。つまり景気が良い時は株価は上昇し、長期金利は上昇するから債券価格は下落する。一方景気が減速すると株価は下落するが金利は低下するので債券価格は上昇する、という訳だ。

相場は常に思惑で動く。特に株式相場は思惑で動く部分が多い。今回の株高はファンダメンタルを反映したものというよりは、連銀の金利引下げや貿易摩擦緩和という思惑で演じられているので、思惑が外れた時の反動は大きいと私は感じている。

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オリンピックチケット当選

2019年06月21日 | うんちく・小ネタ

昨日(6月20日)公式チケット販売サイトからチケット当選の案内メールがきた。

当たったのは近代五種、東京スタジアムで開催予定だ。

特に近代五種のファンという訳ではないが、水泳・馬術・フェンシングなどを一度に見ることができるから面白そうだし、あまり人気が高くないから当たる可能性が相対的に高いのじゃないか?という思惑で申し込んだら当たった次第。

このブログを書く直前にチケット購入手続きを終了した。

手続き自体それ程手間がかかるものではないが、私の場合「パスワードを忘れて再発行」に一手間かかった。オリンピックチケット用のパスワードは大文字などを入れて9桁と普段使っているものとは違うので覚えていなかったのだ。

チケットには3タイプある。「紙チケット」「モバイルチケット」「ホームプリントチケット」の3つだ。

紙チケットは発行手数料や配送料がかかるので、コストがかからないホームプリントを選択した。モバイルでも良いのだが、昔人間なのでなんとなく紙の方が安心だから・・・

クレジットカード決済はVISAのみ。カード番号を入れていくとCVV2という欄に出会う。これはCard Verification Valueの略。クレジットカードの裏に印字されている3桁(私のカードの場合)の数字だ。

以上で購入手続きは終了。来年5月以降「チケットのプリント方法」について連絡があるとのこと。

またパスワードが必要になるだろうからメモっておこう。

 

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