コロナウイルス騒動で色々なところで今まで経験していないような働き方や暮らし方をするようになった。
私は人が個人や集団で行う活動を大きくディリーワークとプロジェクトに分けて考えている。
ディリーワークというのはコンビニエンスストアで顧客に商品を売るような活動と考えて良い。
一方プロジェクトというのは特定の目的を達成するため期限付きで行うまったく同じな前例のない活動を考えて良い。
オリンピックの開催は最大級のプロジェクトであるし、個人の場合は結婚式などが最大級のプロジェクトと考えて良いだろう。
「コロナがディリーワークをプロジェクトに変えた」という意味は、毎日当たり前のように繰り返していた作業や活動がコロナウイルス感染拡大に伴い、大きな影響を受け、前例のない行動が求められるようになったという意味だ。
コロナとプロジェクトを結びつけたのは次のことを言いたかったからだ。
プロジェクトマネジメントの本によるとプロジェクトの成否のカギを握るのはコミュニケーションである。またコミュニケーションのまずさによって、プロジェクトに投下する資金の56%が無駄になっているともいう。
国や地方公共団体が行っているコロナ対策は当然プロジェクトであり、個々の会社や家族あるいは個人が行うコロナ感染防止対策もまたプロジェクトである。
ということであれば、コロナウイルス感染拡大防止対策の大きなポイントはコミュニケーションといって良さそうだが、国や地方自治体、企業と従業員などのコミュニケーションに問題はないだろうか?
風通しは良いのだろうか?とふと感じる時がある。
そしてふとピーター・ドラッカーの次の言葉を思い出した。
「コミュニケーションで最も大切なのは、語られないことに耳を傾けることだ」