WSJはコロナウイルスの致死率に関する最近の研究を分析した結果、コロナウイルスの致死率は0.5%~1.0%程度、という記事を発表していた。コロナウイルスの致死率に関する26研究機関の致死率に関する報告の平均は0.68%だった。
これは平均すれば、コロナウイルスに感染した人の5人から10人が死亡する可能性があることを示唆している。
この致死率は発表されている感染者数と死亡者数から計算した死亡率より低い。
少し前のデータだが、日本では27,270人がコロナウイルスに感染し、990名が死亡したと発表されている。死亡率は990÷27,270で3.6%だ。
世界的には1,470万人が感染し、609千人が死亡している。死亡率は4.1%だ。
死亡者数を感染者数で除して求めた死亡率と研究による死亡率の違いは、研究での感染者は「軽症や無症状でPCRなどで感染者と認識されていない人を含む」感染者だからだ。
記事には書いていないが、もし推定致死率が1%だとすると1000人(日本の場合)の死亡者に対して10万人の感染者がいることになる。現在日本で感染者として確認されている人は2.8万人だから推定感染者は約4倍いる訳だ。
コロナウイルスの致死率は季節性のインフルエンザの致死率0.1%程度よりは高いが、SARSやMERSの10%~50%という致死率に較べると低い。だがSARSやMERSによる死亡者数が7~8百名だったことに較べるコロナウイルスの感染率は非常に高いということができる。
なお上記の致死率は全年齢を通した平均的なもので、WSJは65歳以上の高齢者の致死率は5.6%と50代の人に較べるとリスクは40倍に跳ね上がると報じていた。
小池知事が我慢の4連休を呼び掛けていたが、特に我々シニアについてはおとなしくしている方がよさそうである。