昨日(8月5日)の米国株はS&P500とナスダックが高値を更新した。
一昨日はADPが示した7月の民間雇用が予想よりも低くて株は売られたが、昨日は先週の失業保険申請数が385千件と若干低下したことからレイオフが鈍化していると判断され株が買われた。
ただしこのところの米国株式市場は僅かな材料に反応して上下を繰り返しているので一喜一憂するほどのことはないだろう。
気になるのは今日発表される7月非農業部門雇用者数だ。ダウジョーンズの予想では7月の非農業部門雇用者数は6月と同じ水準の845千人となっている。
ただしこれは平均の話でエコノミストの予想は上は1,200千人から下は350千人と極めて幅が広い。
これだけ予想の幅が広いということはコロナウイルス・デルタ株による感染拡大等で雇用市場の不透明感が増していることを示している。
連銀のパウエル議長は連銀が緩和政策を転換する前に数カ月の強い雇用データを見たい、といっているので、私個人的には400千人~500千人位の雇用増が座り心地の良いところではないか?と考えている。
つまり雇用はそこそこ強いが連銀がすぐに債券購入プログラムの縮小に動くほどには強くないレベルだ。
もちろんこれは希望的観測に過ぎないが。