ある英文のレポートを日本語に翻訳するためAI翻訳DeepLを使い始めました。
翻訳するレポートはネパールの湿地保存に関する現地の生物学者が書いたレポートで付表等込みでA480ページにわたるものです。
翻訳する目的はレポートのサマリーを支援団体の会報に載せることですが、一から訳出していくと手間が大変なのでAI翻訳を使ってみることにしました。
DeepL(個人向け)には月に翻訳できるファイル数等の違いにより、無料版から最上級のUltimate(月額使用料7,500円)まで幾つかのプランがありますが、今回は無料版の次に安いStarter(月1,200円)の体験版(最初の1カ月で解約すると無料)を使うことにしました。
無料版では最大ファイルサイズが5MBなので今回の翻訳では使えないからです。
もっともファイルサイズについては最高ランクのUltimateでも10MBで今回の翻訳対象ファイルサイズを超えてしまいます。翻訳するファイルが大きい理由は動物等の写真が沢山添付されているからです。
ファイルサイズを減らすため今回は添付写真を何枚か削除して翻訳用のファイルを作りました(ファイルを分割する方法もあったのですが)。
ファイルサイズを10MB以下に抑えたところで翻訳開始!
やり方は簡単でパソコンにインストールしたDeepLアプリ上に翻訳するファイルをドラッグしてくるだけです。ストップウォッチで図っていると2分30秒で翻訳が完了しました。
日本語の字数にして2万2千字です。一般に仕事で使えるタイピング速度は1分50字以上と言われていますから、2万2千字をタイプするだけで440分、つまり7時間以上かかる計算です。7時間パソコンのキーを叩き続けるというのは現実的ではありませんし、知らない単語も出てきて辞書で引く手間もかかりますから、根を詰めても3日位はかかる作業で常識的には1週間かかると見ておいて良いでしょう。
訳文の質ですが、ざっと見たところ自然に読める感じです。もっとも鳥類等の名称についてアプリが訳語を見出せなかったものは英語のままになっているので手入れは必要です。またシャノン指数等統計分析に関する部分は私の専門的知識が乏しいので現時点では訳文の精度は評価できません。
でも仮に不適切な訳語があっても、ワードの一括変換機能等を使うと効率的に文章を修正していくことが可能です。
以上直感的には使えるアプリです。
もっともこの先頻繁に大量の英文翻訳はなさそうなので継続利用はせずに必要が発生した月に単月ベースで料金を払うという使い方になりそうです。