金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Google Lensの翻訳は日本語初心者に役立つかしら?

2021年08月12日 | デジタル・インターネット
  検索したいもの、例えば花などをスマートフォンで写真に撮ってそのまま検索することができるアプリがGoogle Lensです。
 このGoogle Lensの機能の中に日本語を文章を撮影してそのまま英語に翻訳するという機能があります。
 私が試したところ良くできたマニュアルのように誰が読んでも同じ解釈になるような文章はある程度「日本語⇒英語」の翻訳ができるようです。
 ただしGoogleの辞書にないような単語が多い文章ですと変な訳をするなど使えない場合もあります。もっとも日本語・英語両方にそこそこの語学力があれば荒ごなしとして使い道はあると感じました。
 さて今私が直面している問題は、日本語学習を始めて半年ほどのネパール人の高校生に「パイロットになる本」という日本の高校生以上の学力がある人を対象とした本をGoogle Lensなどインターネット辞書を使って読むことが可能かどうか?ということです。
 なぜそんな問題を抱えたか?というとその高校生が日本の学校でパイロットになる勉強をしたいと言ってきたからです。
 「日本のパイロット学校に行くには、数学・航空力学などの学科の勉強に加えかなりレベルの高い日本語を学ぶ必要があり大きな壁が二つある。英語圏のパイロット学校なら壁は学科だけだからそっちの方が良いじゃないか?」と言ったのですが、どうしても日本の学校にチャレンジしてみたいようです。
 そこで「それならまず辞書を引き引きでも日本語で書かれた『パイロットになる本』を読んでご覧」という話になった訳です。
 辞書を引き引き、といってもITの時代ですからGoogle Lensを使うとかなりのことができそうです。
 私はGoogle Lensでスマートフォンに取り込み、そこから「パソコンにコピー」という機能を使ってパソコンに転送し、ワードに貼り付けて英文を手直しするという作業を実験してみました。
 でもそんなことはITに慣れているはずの若者にいう必要はないでしょうから黙って本だけ送ろうと考えています。そして1,2カ月経ってから彼がどの程度この本を読むことができたか聞いてみたいと考えています。
 これはGoogle Lensの翻訳がどの程度役に立つか?という興味深いテストなのです。
 



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佐藤一斎の正しさは最近の調査でも証明された

2021年08月12日 | ライフプランニングファイル
今日(8月12日)の読売新聞朝刊一面に「小中高を通じて読書好きの人は思考力や行動力の高い大人になる」という調査報告がでていた。
ポイントは次のとおりだ。
『小学生から高校生までの間に読書量が多かった人は、大人になった時に「物事に進んで取り組む意欲」(主体的行動力)や「一時的な記憶力」(認知機能)などが高い傾向にあることが、国立青少年教育振興機構の調査でわかった。機構は「小中高校と継続して読書している人は各種能力が高いことが示された」としている。』
 これは江戸末期の儒学者佐藤一斎が言志晩録の中で述べていることと一致している。
 佐藤一斎は「少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り 」「壮にして学べば、則ち老いて衰えず」と述べている。
 少年の時に勉強しておけば壮年になってから、それが役に立ちなにごとかをなすことができる。壮年の時に勉強しておけば老年になっても気力が衰えることがない、ということだ。
 佐藤一斎の目指すところは人の世のリーダーたる主体的行動力のある人間を作ることだった。佐藤一斎の人間学は吉田松陰や西郷隆盛など幕末明治維新の英傑の人格形成に大きな影響を与えている。
 当時の勉強の中心は古典を読むことだった。つまり佐藤一斎は古典を読むことで思考力や主体的行動力が涵養されると説いたのだった。
 佐藤一斎は「老にして学べば則ち死して朽ちず」と結んでいる。
 年をとっても勉強を続けていれば、見識が高まり、社会に貢献することもあり、死んでから名前が朽ちることはないという意味だ。
 シニア世代に励みになる言葉である。年を取ってからも読書や勉強を続けるためには子供の頃からの読書週間が必要なのだと考えてよいだろう。
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