金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Kindle本を書く(1)~書きたいことを決める

2021年08月31日 | 本と雑誌
 Kindle本の作り方については多くの解説書が出版されていますが、それらの多くは電子書籍のファイル等技術的な話が中心になっています。技術的な話は重要ですが、MicrosoftのWordで文章を書くことができる人であればまず問題はありません。気になる方は本の作成に関するアマゾンのホームページ(本の作成)
をご覧ください。
 本を書く上で私が大切だと考えていることは、「その本を書く目的をはっきりさせる」ことと「書きたいことをまとめてみる」ことだと考えています。
 「本を書く目的」については前回のブログ「今年2冊目のKindle本を書くことにしました(1)」で書きましたが「時間ができたから本でも書いてみよう」という人がこのブログの読者には多いのではないか?と思います。
 自分の思いや経験を文章で残したいという思いは良いことだと思います。
 一方「本を書いて販売収入を得よう」というような経済的メリットを得ることは非情に困難だと考えておいた方が良いでしょう(年に数万円の収入になることはあると思いますが)。
 Kindle本を出版して「無料キャンペーン」を通じて友人知人に読んで貰う、ということで良いではありませんか? 多額のコストを払って、紙の本を出しても多くの本は贈呈することになった可能性があるのですから。
 さて次に「書きたいこと」について考えてみます。
 大きく分けると「小説」「自分の仕事に関わる専門性がある程度高い本」「自分史」「旅行など趣味に関する本」「その他」になると思います。私は小説を書く才能も意欲もありませんのでこれまで「資産運用を中心とした個人のライフプラン本」「50代を中心とした自分史~書名は『人生という山坂の登り方・降り方』」などの本を書いてきました。
 「書きたいこと」は書く人が決めれば良いことなのですが、ある程度ボリュームのある本を書くことは中々大変なことです。新書本(150ページ~200ページ)の字数は12万字から15万字位です。Kindle本はこれより短いものが多いと思いますが、短すぎると本の値段をつける時に気が引けますからそこそこボリュームがあった方が良いでしょう。標準的なA4の紙に約1200字入りますから12万字というとA4の紙100枚です。中々のボリュームですね。
 どうすれば長い本を書くことができるでしょうか?
 例えば「100名城」などシリーズになっている名所旧跡の旅行記+多少の歴史的考察などを書くというのもボリュームの見当をつけやすいテーマだと思います。100名城全部を一度に書くのは大変であれば、「関東甲信越の名城を訪ねる」などというのも面白いでしょうね。
 要は自分の頭の中に浮かんでくるテーマの中から「これなら相当ボリュームの話を書き切れる」と思うものを選び出すことです。
 
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ダウが下落する中、S&P500、ナスダックは新高値~8月30日~

2021年08月31日 | 投資
 昨日(8月30日)の米国株式市場はダウが約56ドル(0.16%)下落し、S&P500は0.43%、ナスダックは0.9%上昇した。
 NHKの朝のニュースを見ていると、ダウの下落を中心に述べ、ナスダックの動きは補足的に説明するがS&P500については言及しない。ダウは一般の視聴者にとって昔から馴染みのある指標だが、古くからの名門企業の割合が高くアメリカの株式市場全体を代表する指標とはもはや言えないだろう。
 昨日の材料は先週金曜日にパウエル連銀議長がインフレは一時的なもので政策金利の引き上げはそれ程近づいていないという趣旨の発言をしたことで金利が低下し、銀行株が売られハイテク銘柄が買われた。
 IT関連の中では最近株価がパッとしていないアマゾン株が2.15%上昇した。これは金曜日の引け後に発表があったBNPL大手のAffirmとの提携が好感されたことによる。BNPL:Buy Now PAY Laterとは、消費者に短期間の購入資金ファイナンスを供与する仕組みで、与信期間は短いが通常は消費者は金利を負担しない。アメリカはクレジット会社の回転信用枠を利用する人が多いが、信用力の低い人は使うことができないし、金利負担を嫌う人はクレジットカードを使って消費を伸ばすことを好まない。そこにBNPL(後払い)が入り込む余地がある訳だ。
 BLPNの大手としてはAffirm(アメリカ)の他スウェーデンのKlarnaなどがある。アマゾンの提携発表でAffirmの株価は46%以上上昇したというが提携はアマゾンの売上増に貢献するということでアマゾン株も上昇した。
 ところで今週の最大の注目材料は金曜日に発表される8月の雇用統計だ。
 事前予想では非農業雇用者増は75万人で、もし100万人を超えるような強い数字がでると、連銀の債券購入プログラムの縮小が速まるので金融引き締め懸念が台頭するという懸念もあるそうだ。
 
 

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