昨日(8月18日)ダウ、S&P500は揃って1.1%下落した。FactSetによると下落した銘柄の割合は約83%だった。幅広い銘柄の下落は、連銀のサポートなしに相場が支えられるかという投資家の懸念を反映しているといえる。
議事録によると大部分の出席者が債券購入の削減を今年中には始めるのが適切だと述べた。
経済の順調な回復をベースに連銀の関心は、「いつ経済へのサポートを取り外すか?」に移っているようだ。
今市場参加者が一番注目しているのは、今月26-28日にワイオミング州のジャクソンホールで開催される国際シンポジュウムでのパウエル連銀議長の講演だ。
ただ不思議なことに債券市場は株式市場ほど敏感に反応しなかった。
これは連銀による債券購入の縮小=テーパリングが年内に始まるとしても政策金利の引き下げは来年か再来年までは起きないという従来の見方に変化がないことを示していると考えることができそうだ。
二日連続の株価の大幅下落でテーパリングリスクが織り込まれたかどうかが気になるところである。