昨日(6月9日)は今日発表される米国5月の消費者物価指数統計の前に大きく下落した。欧州連銀の政策金利引き上げ方針が発表されるなど世界的な景気後退要因に嫌気が指し売られたのだろう。
たまたま目にしたCNBCの米国企業CEOの意向調査によると、総てのCEOはリセッションは避けがたく、68%の人はリセッションは2023年前半に起きると予想している。
また77%のCEOは昨日32,272ドルで引けたダウは一度は30,000ドルを切るだろうと予想している。もちろん下落の過程で小反発はあるだろうが、それは「死んだ猫でも飛び跳ねる」一時的な株価反発に過ぎないだろうという見方が太宗を占める。
ただ経済の先行きが暗い訳ではない。CEOの36%は厳しい環境の中でも支出を増やすと述べている。また現状維持という人は46%で、支出を減らすというCEOは18%に過ぎない。雇用についても従業員を増やすというCEOは54%で減らすというCEOは18%に過ぎない。
市場経済である以上、景気の変動は避けられない。勝負は上り調子の時にあるのではなく、下降局面でどう対応するかにあるようだ。
個人投資家にとっても上がり相場は楽だが下降局面はつらい。だがその辛さに耐えることが必要なのだろう。