セレンディピティSerendipityとは「ある分野のものを探している時、偶然別の素晴らしいもを発見する」ことで、研究分野など見られる現象です。
今日はあるボランティア活動でそのセランディピティを経験することができました。その舞台は私が住んでいる西東京市の外国人によるスピーチコンテストでした。
そのコンテストに一番バッターで登場したのが、二ラウラ・ミナさんというネパールの女学生でした。スピーチのタイトルは「私の”幸せ”」。ネパールの田舎(後で本人に聞いたのですがエベレスト街道に近い村だそうです)に育った彼女の村に外国人の援助で小学校が建ったことが子ども時代の大きな喜びでした。
ある時小学校建設を支援している人から二ラウラさんは「あなたたちが新しい学校で幸せを感じるように、私たちはあなたたちを助けることに幸せを感じています」という話を聞きはっとします。そして日本に来てからもネパール人の子どもたちへの援助を続けているということでした。
彼女は今日のスピーチで優秀賞を受賞しました。
なぜこれがセレンディピティなのか?というと、私は今月下旬に行くネパールの小学校でのセレモニーにどのような挨拶をしようか?と考えていたからです。
今回は7年前の地震で破損した校舎の建て替え贈答式で3つの学校を訪問する予定です。同行者の中には大口の寄付者もいますので、その人の気持ちも考えながらどのようなスピーチをしようかな?と考えていました。
今日その答の一つを若いネパールの女学生から頂いたのです。
ボランティア活動は受け手を幸せにするだけではありません。手助けをする側も幸せにします。なぜなら人が喜ぶことをすると幸せ物質であるオキシトシンの分泌が増え、自分も気持ちがよくなるからです。
小学校の児童にそんな難しい話をしても面白くないでしょうから、The good you do for others is good you do yourself(なさけはひとのためならず)という言葉があるよ、と話しておこうかと考えています。