朝グーグルカレンダーからメールが届いた。「安比高原スキー」と。
2月に安比高原に行くのは恒例になっていて、今年もカレンダーに登録していたのだ。
だが今年は新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言を受けて安比行きは中止していた。しかしカレンダーから予定の削除はしていなかったのだ。
いつも一緒に安比に行く若い友人からフェイスブックに投稿があった。
「先週の地震で東北新幹線は一部不通でどちらにしても計画を強行しようとしても無理でした」
世の中にはどう転んでもできなかった、ということがあるようだ。
こんな状況を説明する格言はあるのかな、とふと考え、インターネットでしらべたところ「神は人間の計らいを笑う」という諺がロシアにあるそうだ。
正鵠を得ているとは思わないが関係のある話だと思った。
安比に行くことができなかったのは、実のところはコロナと地震という二つの出来事が重なったということで、確率的には極めて低い事象が偶々発生したに過ぎない。
我々は確率を頼りに生きているが、時々外れることがある。天気予報では80%晴だったのににわか雨にあったとかだ。
80%晴ということは20%は晴以外の天気になる確率があると言っているに過ぎないのだが我々は晴る方に過大な希望を持ちすぎるのかもしれない。
「確率的に安全性が高い」ということは「確率的に低いけれどリスクがある」といっているのと同義だが我々は前者を信じすぎるのかもしれない。