金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

山スキーの季節が来た!!

2006年11月23日 | 

温かい秋が続いたためかスキーの話をしてもピンとこないだろう。ところが高い山ではもうスキーができるのだ。その山とは北アルプスの立山である。黒部立山アルペンルートが雪のため閉鎖される直前の11月中下旬に新雪が降ると立山でパウダースキーを楽しむことができる。今年はすでに1m以上の積雪があるので今度の土日(24,26日)で相棒のM君と出かけることにして、今日装備の点検を行った。

Yamaski 写真は山スキー道具一式で左上から兼用靴、シール(靴の横の青い帯)、ゾンテ(靴の前の金属管)、ビーコン(シールの前の灰色の器具)、ゴーグル、スキー板、スコップなどが並んでいる。一般の人になじみがないものはシール、ゾンテ、ビーコンだろう。シールはマジックテープのようなものでスキーの裏に貼り付け、雪面を登るための布で出来た道具である。ゾンテは雪崩で相棒が埋没した時、雪面に差し込んで探す道具。ビーコンというのは電波を出す装置で体につけておく。万一雪崩に埋もれた場合、相棒が電波で探知してくれる様になっている。スコップは雪崩で埋もれた相棒を掘り出す道具だ。帽子の下の赤いテープがついているのはアイゼン。スキーで登れない様な氷の急斜面を登る時に使う鉄の爪だ。

山スキーとはこれらの道具を担ぎ、30分か精々1時間の滑降の醍醐味を味わうため5時間も6時間も雪山を登る最も体力の要るスポーツの一つだ。四捨五入すれば60歳になった身でどうしてこんなことをしているのか我ながら疑問を感じる時がない訳ではない。

しかし次の写真を見てみよう。

Yakai 春の平標山からヤカイ沢を滑るところである。怖いほど青黒い空の下に真っ白な雪面が広がる。スキーのトレースは2,3本あるがその外には広大な処女雪の斜面が広がる。そこを思いのままに滑るのだ。

山スキー程爽快な遊びは少ないかもしれない。それは高みと美しさを求める心と色々な雪面をこなすスキー技術と長いラッセル(雪かき)に耐える体力の、そう将に心技体が求められる『究極の遊び』であると言って良いかも知れない。

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晩秋の芦ノ湖

2006年11月23日 | うんちく・小ネタ

先週末某国大使夫妻と箱根で一時を楽しむ機会があった。小田原から箱根への道は紅葉を求める観光客で大渋滞。1時間半位かかった。タクシーの運転士さんやホテルの人の話では今年は冷え込みが緩く紅葉は余り美しくないとのこと。それでも凄い人の出である。

箱根では野鳥が好きな大使夫妻のご希望に合わせて樹木園を散策した。写真は樹木園から芦ノ湖を見たところだ。写真でも紅葉は余りきれいに写らない。

Ashinoko

写真の右の茶色い樹はヒメシャラで夏椿の一種だ。樹の肌に触れるととても冷たい感じがする。箱根はこの樹の北限だそうである。多少秋らしい雰囲気があったのは下の写真の九頭龍弁天のお社付近だ。ただ赤く紅葉する樹がないので今年の箱根には照り栄えがない。

Kuzuryu さて大使ご夫妻期待の野鳥だが、夕暮れが近い故か数羽の山ガラと湖上のバン、ヒヨドリなどを見た程度だった。ちょっと面白かったのは湖畔の砂浜で奇妙な鳥の鳴き声を聞いて大使が「録音かな?」とおっしゃる。録音つまりテープで誰かが野鳥の声を流していると彼は思ったらしい。ところが案内の人によるとこれはガビチョウ(画眉鳥)という鳥で鳴き声を楽しむため中国から輸入して人に飼われていたものが籠から逃げて野生化したものということだ。双眼鏡で鳴き声のするところを見るとスズメより少し大きく目の周りに白い眉を画いたように見える鳥がいた。

日本で百種類以上の野鳥を見ている大使もガビチョウは始めてで「見ることが出来てとても良かった」とのこと。もっともガビチョウは野鳥ではないので野鳥観察の対象ではないだろうが、こういう言い方の中に大使の人格がにじみ出ている。

樹木園のところどころにアジサイの枯れた花が残っていた。案内の人がアジサイの花は中心の部分が枯れてしまうと花が総て裏返しになってしまうと教えてくれた。実際花を手にとって見るとなるほど裏返っている。何か奥ゆかしさを感じさせる話である。

Ajisai_2 というような次第で某国大使夫妻をご案内した箱根散策は余りぱっとした出し物がなかったが、ご夫妻はありふれた自然の中に色々小さな発見をして喜んでおられたようだ。文化の度合いとか教養の高さというものは地味で落ち着いたものの中に美しさを見つけ楽しむことができる能力の高さと言い換えても良いのかもしれない。大使は特段面白いジョークを飛ばす訳ではないが、巧まざるユーモアのセンスの持ち主である。私は外交官という職業について全く知見がないが、このような方達がクッションになり世界の国々の融和が図られるなら誠に好ましいことだなどと妙に高尚な感動を覚えながら、やや薄暗くなった樹木園を後にした。

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