金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

雲取山から飛龍山へ

2007年06月03日 | 

先週週末(6月2日-3日)に会社の山好きの連中と東京都最高峰・雲取山とその隣の飛龍山を歩いた。私にとって雲取山はしばしば登っている山だが、飛龍山は初めての山なので楽しい登山だった。

6月2日土曜日JR奥多摩駅に午前10時集合。マイカーで後山林道に入り三条の湯を目指す。林道終点の駐車スペースはほぼ満杯だったが山から下りてきたパーティが車を出してくれたので駐車OK。ここは駐車スペースが10数台程度と限られるところだけに中々幸先が良い。11時10分林道終点を出発し三条の湯に向かう。三条の湯で軽く昼食を食べ雲取山に向けて出発(11時37分)。雲取山に向かう道は新緑が溢れる道だ。途中石灰岩の岩場を越えていくところが何ヶ所かある。崩壊した沢筋は明るく開けていて気持ちが良いが、石灰岩は滑り易いので要注意だ。

Shinryoku

三条の湯から約3時間登って午後2時半過ぎに雲取山頂上に到着。というと簡単に登った様に聞こえるだろうが、結構汗をかいた。まず最初のワンピッチ目、トップに立ったUさんが猛烈な勢いで登りだしたので、皆大汗をかいた。Uさんは学生時代に山を登っていたのでついピッチが早くなったとのこと。次にこたえたのは最後の登り。三条ダルミから頂上への登りは急で皆最後の汗をかいた。このピッチは短いがいつ登っても急である。

頂上は雲取の名のとおり雲の中にあったが、一瞬雲が切れて石尾根の上部が良く見える時があった。

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この尾根伝いの道は奥多摩の鴨沢につながる大変ポピュラーな道だ。頂上に桜が咲いていた。「小桜」と呼ばれている様だが詳しいことは知らない。

Kozakura

午後3時20分頃雲取山荘到着。小屋の前のテラスでビールや担ぎ上げたお酒で小宴会となった。夕食は午後5時半から。食事の旨さや部屋の快適さは山小屋の平均よりはかなり良い。夕食時たまたま外国人二人連れと隣り合わせになり、食後も軽い会話を交わした。二人はドイツ人男性とフランス人女性。ただし単なる山仲間かもっと親しい仲なのかは知らない。聞くところでは二人はかなり日本の山を歩いている。話が休暇のことになった。二人は外国からの派遣社員(Expatriate)ではなく、日本企業に東京で採用された社員なので休日は短いという。その短い休日を活用して山を歩いているから立派なものだ。

翌日は早くも午前3時半には部屋の電灯がともった。4時15分過ぎには小屋の前にはご来光を見ようとする人々が溢れた。日が昇るのは午前4時25分頃ということ。望遠レンズを取に、部屋に戻ったりしている内に陽は少し昇ってしまった。

Yoake2

上の写真はフイルム換算200ミリの写真。下の写真は同400ミリの写真だ。いずれも三脚を使わない手持ちなのでブレはあるだろう。

Yoake1

太陽の写真も沢山撮りたいが、これはこれで奥深いジャンルなのだろうから当面はギブアップだ。

6月3日は4時半に食事をして5時20分頃小屋を出発。25分程の登りで頂上到着。三条ダルミに降りてから飛龍山に向かう。ここは山稜を高度を余り変えずトラバースする楽な道が続く所だ。狼平の手前で十数頭の鹿を見た。お尻の白い毛がとってもきれいだった。狼平には雪田跡のような明るく開けた草原があった。

Ookamidaira

三条の湯からの道と雲取山からの道が合流する北天のタルにザックをデポして飛龍山に向かった。

途中何ヶ所か石楠花が咲いていた。

Shakunage_1

飛龍山には国土地理院の地図に従い、南面添いに山裾をトラバースして小さな小さなお社のあるところから登ったが頂上に着くと、北天のタルで分かれた女性の多い大パーティが既に到着していた。聞いてみるとトラバース道の途中から飛龍山頂上向けて直登するルートを辿ったとのこと。下山には我々もこのルートを使う(北天のタルから飛龍山を登る人は事前にチェックしておいた方が良いだろう)。かなり時間短縮になった。なお我々が飛龍山に到着したのは午前9時9分。雲取山頂上から3時間弱の行程だった。

北天のタルに戻ってから小屋で貰った弁当を食べて午前10時下山開始。三条の湯には午後11時20分到着。その後車に戻り後山林道で青梅街道まで戻った後、帰宅方向とは反対の塩山側に向かい丹波山村の日帰り温泉を目指した。

この温泉のことは昨日相部屋となった登山客に教えて貰ったことである。曰く「湯量豊富で質も良い」

実際この日帰り温泉「のめこい湯」に入ったところ、つるつる感のあるお湯を堪能することができた。「のめこい」とは「つるつる」を意味する丹波山村の方言とパンフレットにあった。

Nomekoinoyu

中々良い「のめこい湯」だが敢えて文句をいうと写真のとおり駐車場からアプローチが遠くアップダウンが多いのである。一日1千m以上の登り降りをする登山をしてちょっと位の高低さで文句を言うなんて!と思われる向きもあるかもしれないが、一旦登山靴の紐を解くとモチベーションはすっかり低下しているのである。良い風呂だったが駐車場に戻る階段の登りは本当に応えた。

コメント
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