エコノミスト誌は上海A株の高騰ぶりを20世紀の他の大きなバブルと比べるとそれ程バブルになっていないのでまだ上昇する余地があるのではないか?と述べている。
少し詳しく紹介するとこういうことだ。
- 20世紀には大きなバブルが3つあった。一つは1920年代のウオール・ストリート(米国証券)のバブル、1980年代の日本のバブル、90年代の米国のナスダックのバブルである。
- ナスダックのコンポジット指数は1995年から2000年にかけて500%以上上昇した。また日経225は1984年から89年にかけて300%以上上昇している。これに比べて上海A株は過去5年間で160%上昇しているに過ぎない。
- 更に上海A株の平均PERは約45倍だが、1989年の日経225と2000年初めのナスダックのPERは100倍を越えていた。
以上のことからエコノミスト誌は「中国の政治家が市場を沈静化させる強力な政策を取らない限り、バブルが崩壊する前に更に中国株が上昇する可能性は高い」と結論付けている。
さて個人投資家としては中国株にどう対処するべきだろうか?こういう時二つの対立することわざがあるのが困ったものだ。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」だろうかそれとも「暴虎馮河」だろうか?