二週続けて泊りがけで山に行っていたので、今週末は家でゴロゴロして過ごした。今日日曜日(16日)ワイフと田無駅前までランチに中華料理を食べに出かけたが、お目当ての店はお盆でお休み。しかたなくチェーン店風の安いラーメン屋で私は冷麺、ワイフは暖かい中華そばを食べた。二人で千円と安いが余り美味くない。周りで食事をしている人も食事を楽しむ風ではなく、腹が減ったので食べているという感じ。
(これじゃー家で何か食べた方がよかったなぁ)と反省しながら、近くのスポーツクラブで軽く走る。しかし冷麺がもたれた感じで調子がでないので家に帰って、寝転がって川上弘美のエッセー「ゆっくりさよならをとなえる」を読んだ。こんな日は川上さんのふゎーとしたエッセーが気分にあう。
その中の「多摩川」に「今年の夏はそういえば川にも海にも行かなかった。すでに暦の上では秋になっている。水辺に行きたい。思いつくと居ても立ってもいられなくなった。その足で電車に乗り、多摩川のほとりの駅に向かった」という文章があった。
「そういえば今年は川(沢)にいっていないなぁ。山も天気が悪くて夏山らしくなかったし」と思いながら、私は本を置き空を眺めた。
立秋を過ぎた空には秋の雲が広がっていた。私は多摩川のほとりに向かうかわりに、ビールを飲みながら女子ゴルフをテレビ観戦した。怠惰な時間がゆっくり流れる晩夏の休日だった。たまにはこんな一日も良いものである。