金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

どこかおかしい郵便と「ゆうメール」

2009年08月21日 | うんちく・小ネタ

今日友人に登山関係の本を送るため、郵便局に「郵便」を出しに行った。私は時々アマゾンで本を売り、「冊子小包」(旧称、現在はゆうメール)で送っているので、「冊子小包」の方が「郵便」より安いことを知っているが、「添え書き」を入れたので「郵便」とした次第である。ご承知のように「手紙」を小包や宅急便に入れることは、郵便法で禁じられている。

郵便法第4条は「(郵便事業)会社以外の者は、何人も、郵便の業務を業とし、また、会社の行う郵便の業務に従事する場合を除いて、郵便の業務に従事してはならない。」と規定している。

一方以前「小包郵便物」と言われていたものは、2007年の郵政民営化で「宅配便貨物」になってしまった。これにともなって書籍やカタログを送る時使われていた「冊子小包」は「ゆうメール」となったのである。

私が送った本は「第一種定形外郵便」で料金は390円だった。窓口の女性の話では「手紙」と「本」を別々に送ると少し安くなりますという話だ。具体的にいうと「手紙」を第一種郵便物で送ると80円、本を「ゆうパック」で送ると290円なので合計370円となり20円安い訳だ。面倒くさいので分けることはしなかったが。

因みにいうと「ゆうメール」では「信書」は送ることはできないが「内容物に関するかんたんな挨拶状や請求書」は同封可能だ(日本郵政のホームページより)。 http://www.post.japanpost.jp/service/you_mail/soufu.html

従って私の「添え書き」も「信書じゃない。簡単な挨拶状です。」と言い張れば100円安くすることも可能だったかもしれない(面倒なのでごねなかったが)。

しかしどうも変な話である。「手紙」と「ゆうメール」に分けて配達する方が、「定形外郵便物」を一つ配達するよりコストがかかるはずなのに安いとは変な話である。ついでにいうと「ゆうメール」というのも変な名前だ。メールはmailで「郵便物」であり宅配便の意味はない。郵便物でなくなった「ゆうメール」にメールと名前をつけたのは、商品内容の詐称に該当しないだろうか?

郵便法の主旨が「郵便の役務をなるべく安い料金で、あまねく、公平に提供することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。」(法第1条)であることは理解できるし、信書の配達を主目的にする宅配便は今後とも禁止するべきという主張は説得性があると思われる。だが「荷物」の配達を主目的にする宅配便に従として「信書」を同封する位のことは、庶民感覚からするとあってよい話であると思うがどういうものだろうか?日本郵政も宅配便にメールという名前を付けている位だから。

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車買換え補助金の話題、2つ

2009年08月21日 | うんちく・小ネタ

今までエコカー購入補助金については、余り興味がなかった。何故かというと当面今乗っているX-TRAILを買い換える予定がなかったからだ。ところが今日急に事情が変わった。というのは新聞で日産が来春X-TRALのディーゼル車にオートマチック・タイプを導入するという記事を見たからだ。X-TRAILのディーゼル車は買い換えたい車なのだが、今までマニュアル車しかなかったので、オートマチック車のローンチを心待ちにしていたがそれが来たという訳だ。「問題は発売時期だ。エコカー補助金期限の来年3月までに発売されるのかなぁ」と思い、日産の担当者に電話したみた。「発売時期はまだ分かんないのですよ」と担当の人は答え「それにエコカー補助金は、来年3月末日までの新車登録が条件なのですが、国の予算がなくなると終わりです。年末までに予算がなくなるという観測もあります」と付け加えた。「えっ、じゃー新車購入補助金の10万円はまず無理だね」(と少しがっかり)

ところでエコカー補助金の予算がなくなるということでは、米国でドラマチックなことが起きている。昨日米国政府は「ポンコツ車買取プログラム」を今度の月曜日(8月24日)で中止すると発表した。補助金を申請するディーラーは13ページに及ぶ申請書を月曜日の午後8時までに申請しなければならない。

ファイナンシャル・タイムズによると、昨日(木曜日)時点で米運輸省は、既に19億ドルの補助金の申請を受けていると発表している。補助金予算は2週間程前に30億ドルに引き上げられたが、事務処理費用を差し引くと残りは10億ドルというところだ。補助金は買い換える車のエコ度合いで3,500ドルと4,500ドルに分かれるが、平均4,000ドルとして後25万台分の予算が残っているという計算だ。この週末全米のディーラーには買換え客が殺到することになるだろう。見てみたいものである。

オバマ大統領はラジオ・トークショーのインタビューで「この補助金プログラムは誰も予想しない程成功した。そして我々はその成功のちょっとした犠牲者になっている。予想超える買換客の殺到で、ディーラーは申請書の山に圧倒されているからだ」と述べている。

ニューヨーク・タイムズによると、申請を受け付ける運輸省もスタッフを3倍にして、事務処理に当たっているが、7%しか補助金を交付できていない。事務処理が進まないのは、申請書にミスが多過ぎることが大きな要因だと同紙は報じている。

ところでこの補助金プログラムを利用して買い換えられた車は小型車とクロスオーバーで下取りされたのは、SUV、ピックアップ・トラック、ミニバンだ。売れた車の上位3位は、トヨタ・カローラ、ホンダ・シビック、フォード・フォーカスだ。

クロスオーバーというのは、平たくいうと町乗り用の小型SUV。乗用車とSUVがクロスオーバーしたという意味だ。

私が乗っているX-TRAILがクロスオーバーというカテゴリーに入るかどうか分からないし、入っても入らなくてもどっちでも良いことだ。私がX-TRAILに乗っている理由は山とスキーのアプローチ目的である。四輪駆動である程度ロードクリアランスがあり、値段の安いX-TRAILは私の生き方と身の丈にあった車なのだ。内装など走行性能に関係ないところを泣きたくなるほどチープにして(現在のモデルはしらないが)、価格を抑えているところが私のようにビンボーな山屋にはウレシイ車なのである。

今日は個人的なことばっかり書いちゃったけれど、もし読者の中でエコカー補助金を利用したいと考えられている方がいらっしゃれば、早目にディーラーに行く方が良いと思いますよとちょっと役に立ちそうなことを言って終わりにしよう。

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