11月29日(日曜日)会社の山仲間と日光白根山(2578m)に登った。前日土曜日に男体山に登った後、光徳のアストリアホテルに泊まり、翌日白根山を登るという一泊二日日光百名山の山旅だった。男体山登山の話はいずれ書くがまず印象の強かった白根山の話から。
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11月29日日曜日、早立ちなのでアストリアホテルに朝食としてオニギリをお願いする。7時前に車に乗るとフロントガラスは氷結していた。ホテルから金精峠を越えて白根山菅沼登山口に到着したのは7時20分頃。7時半登山開始。15分程登ると雪が出てきたのでアイゼンを着ける。積雪は2,30cm程度だが硬い上、ところどころ氷結しているのでアイゼンがよく効く。
9時17分阿弥陀池到着
完全に氷結した阿弥陀池の向こうにゴツゴツした白根山がそびえている。白根山には中央部の林の中の斜面(座禅山とのコルに向かう道)を登り写真中央部から急な雪の斜面を登る。登り時間は1時間だ。
白根山頂上直下の斜面は傾斜がきつく高度感がある。「滑ると阿弥陀池まで転がりそうですね」と仲間の一人がいう。大袈裟な物言いだが急な斜面から見ると阿弥陀池が真下に見えた。
10時30分頂上到着。快晴にして360度の展望。北側を見るとすぐ近くに燧ケ岳がひときわ高く見える。その右手の雪を頂いた平な頂上は会津駒ケ岳だ。かって5月の連休にその真っ白な頂上からスキーで滑降したしたことを思い出す。
南に目をやると昨日登った男体山が雄姿を見せている。
左手の山は大真名子山だ。富士山や南アルプスの北岳も見えた。下山には傾斜の緩い五色沼ルートを使った。10時50分下山開始。
写真は白根山頂上から五色沼に向かうところだが頂上直下は岩がゴツゴツしていて気が抜けないところだ。
11時56分五色沼到着。広い湖面はほぼ凍結していた。ただし湧き水が出ているところは氷が融けていたので油断は禁物だ。なおより氷結度が高そうな阿弥陀池では大胆に湖面を闊歩した。
午後12時35分白根山を一回りして阿弥陀池に戻ってくる。阿弥陀池から白根山を登るルートは座禅山のコルから北斜面を真っ直ぐ登るルートと五色沼を経由して東側から登るルートがある。前者の方が登山時間は短いが斜面は急で雪も多い。我々は登りはこのルートを取ったが下山は楽な五色沼ルートを取った。これも一つの選択肢だろう。
阿弥陀池からは樹林帯の道を戻り午後2時に駐車場に到着。
11月も終わりの頃の白根山登山。それは冬山入門の世界である。快晴無風の絶好の登山日和だったが、出会った登山者は2名だけだった。私達は雪を踏み、氷結した湖面を歩き雪山遊びを楽しんだ。
僕はこれを大人の雪山遠足とよんでいる。そして遠足仲間が増えることはとても楽しいことである。