金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ブログってお金儲けになるのですか?

2010年02月03日 | デジタル・インターネット

昨日久しぶりに昔一緒に山を歩いていた銀行OB二人と一杯飲んだ。その時Iさんが「Sさんのブログを毎日見てますから久しぶりという気がしませんね。ところでブログってお金儲けになるのですか?」と聞いてきた。「あの人はお金にならないようなことはしないだろう」と思われていたのかなぁ・・・・と思いました。
結論からいうとほとんどお金になりません。
我々程度のブロガーがブログを収入に結びつける方法は二つです。
一つはアフィリエイト。これは広告主(たとえばアマゾン)にリンクを張っておいて、閲覧者が当該ブログ経由で商品やサービスを購入した場合、手数料が払われるというもの。ただし収入はほとんど期待できないというのが私の経験による判断です。
もう一つは「記事広告」。簡単に言うとブログの広告主の商品やサービスを記事っぽく書いて宣伝することです。
私は昨年NECのパソコンなどについて2,3件「記事広告」を書きました。広告料は多くて1万円、少ないと数千円です。不況の折、広告案件が減り、広告料も下がっています。また自分が評価しないような商品を推薦することは良心にもとりますから、最近は「記事広告」を書いていません。
ところでブログを掲載するには料金がかかる場合があります(無料のコースもありますが、掲載するボリュームが少ないなどかなり制限あり)。私の場合OCNの「ステップ」というコースを使っています。この月間料金が735円。
ということで僅かな記事広告料金などプロバイダーに払う料金をカバーする程度のものです。
ブログは結局のところ自己満足なのだと私は考えています。
本の自費出版なども自己満足でしょうが、それに較べるとブログははるかに安く自己満足を得る手段なのでしょうね。






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九寨溝、行くなら黄金週は避けて

2010年02月03日 | うんちく・小ネタ

「 九寨溝、行くなら黄金週を避けて」などと書くと、中国の有名な世界遺産・ 九寨溝に行ったのか?と思われそうだが、残念ながらニューヨーク・タイムズで読んだ話である。 四川省の州都・成都Chengduからバスで10時間はかかる 九寨溝はおろか北京・上海もこの7.8年は行っていない。 もっとも 九寨溝は時々テレビの世界遺産番組で見かけるので、石灰岩の河床と青く澄んだ渓流は目に浮かぶ。余談になるが、水の色は河床の岩の色と陽の光で決まる。白い河床を静かに流れる深い清流は美しい。

さてその 九寨溝だが、タイムズの記事によると毎日バスに乗った数万人の中国人旅行者が押しかけているということだ。日本や欧米の旅行業界は不況で活気を失っているが、中国ではブームだ。中国のツーリズム産業の収入は昨年9%伸びて1.26兆元(約1,850億ドル)、今年は14%伸びて1.44兆元(円換算約19兆円)になる見込みだ。なお昨年の中国人の国内観光消費は1兆元だった。

日本の観光白書によると、日本の平成17年度の日本人国内観光消費額は22.8兆円だから、中国の国内旅行は金額ベースで日本に近づいている。

中国観光局のデータによると中国の国内旅行者は1996年から2006年の10年間の間に54%増えている。国内旅行が増えている要因は第一に所得水準が上昇していることだが、政府が旅行に関する規制を緩和した(以前は州を越えて旅行する場合、許可が必要だった)ことや、国民の祝日を増やしたことも大きな後押しとなっている。

中国の国内旅行数については昨年19億件あった。中国の総人口を13億人とすると一人1.5回弱の勘定だ。日本人の平成20年度の国内宿泊観光旅行回数は1.55回(宿泊回数は2.44泊)と推定されているから数の上でかなり接近しているようだ。

ワールド・トラベル・アンド・ツーリズム・カウンシルのCockerell女史は「中国にとって20億回という旅行回数は小さい。中国人がアメリカ人のように旅行を始めるとその数は大変なものになる」と述べている。

ところで中国にもゴールデン・ウイーク黄金週がある。少し前の説明を見るとゴールデン・ウイークは旧正月・5月・10月初旬と年3回あったが、2008年からは5月のゴールデンウイークはなくなり、年2回1週間の休みとなったそうだ。

豊かになって旅行に目覚めた中国人が 九寨溝のような景勝地にこれ以上大勢訪れるようになると大変な混雑振りを示すだろう。

私はリタイアした後、中国旅行をしたいと考えて中国株投信に投資しているが、リタイアする頃には観光地は恐ろしく混んでいるかもしれない。もっとも中国の景気が悪くなり、株価が低迷するのも困りものだが。少なくとも黄金週は避けて旅行するのが賢明というものだろう。

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