金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

伊勢丹吉祥寺店、閉店セールに立ち寄った

2010年02月14日 | うんちく・小ネタ

今日(2月14日・日曜日)の午前中、ワイフと伊勢丹吉祥寺店の閉店セールに出かけた。「閉店セールスを始めて一ヶ月で、去年一年分の2割程の売上を上げたそうよ。すっかりアウトレット化しているらしいわ」というので出かけた次第。

カジュアル用のベルト、フィットネス用の速乾性ウエア、ネクタイ一本を買って7千円程。確かに安い(しかもワイフが積み立てた買い物券を使わせて貰った)。因みに吉祥寺店の閉店セールスは来月14日まで。その後にはスウェーデンのヘネスアンドモーリッツ(H&M)が入るということだ。

実は私は新宿の伊勢丹よりも、吉祥寺の伊勢丹を愛用していた。理由は「店が小さくて買いたいモノがすぐ見つかるから」。おしゃれなファッションに関心が薄い私にはこの手軽さが良かった。

ワイフのちょっとしたジャケットを買っても、1時間ちょっとでお買い物は終わり。買い物淡白人間には便利なデパートだったが、後一ヶ月で閉店である。「若い人向けのH&Mに立ち寄ることはないだろうな?」と若干の寂しさを感じながら私は伊勢丹の駐車場を後にした。この狭くて運転しにくい駐車場にもう来ることもないだろう・・・。時は巡りそして戻らずである。

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ボルカー・ルールにゴールドマンはどう対処するか?

2010年02月14日 | 金融

FTのインタビューに対し、オバマ政権の経済再生諮問会議のボルカー議長は「ゴールドマンザックスや他の金融機関が自己勘定で相場を張りたいなら、銀行免許を返上してやりなさい」と述べた。

市場は自己勘定取引部門とプライベート・エクイティ部門を持っているゴールドマンザックスやJPモルガンなどがどのように対処するか注目している。

ゴールドマンは正式なコメントを控えているが、同社の幹部は「もしボルカー提案が法制化されると恐らくゴールドマンは預金部門を売却するだろう。預金部門は9千億ドルを越える同社のバランスシートにとって重要ではない」と述べているとFTは報じる。

ボルカー氏は「銀行免許を返上したからといって、総ての監督や規制から逃れることができる訳ではない。幾つかの自己資本規制や借入に対する制限や流動性準備に関する制限はある」と述べている。

では銀行とノンバンクの違いは何かというと、破綻した時、銀行は政府による救済が考えられるが、ノンバンクに対しては救済ではなく安楽死になる点だとボルカー氏は述べている。

☆   ☆   ☆

金融理論と情報技術の進化は、金融に関わる色々なリスクの把握とコントロールを可能にするという幻想を人々に与えた。例えばバリューアットリスクの考え方である。しかしちょっと過去を振り返ると「何十年、何百年に一回しか起きない」と想定されていたカタストロフィックな事象がはるかに頻繁に起きている。このことは従来のリスク測定モデルが前提としたリスクの確率分布が誤っていたことを示唆している。

金融取引に関するリスクは自然現象の分布(正規分布)よりはるかに「裾野」が広そうだ。だが金融取引に関わるリスクがどのように分布するのか誰も分かっていない。とすれば「公的資金で保護する」銀行に厳しい制限を課すというボルカー提案の支持者は増えそうだ。

厳しい相場の中でも確実に稼いできたゴールドマンだが、今その相場そのものに賭け続けるかどうかを問われている。

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