アマゾンの電子本は少し読んだことがあるが、ハードウェアとしてのKindleは買わずにパソコンにKindleというソフトを使って電子本を取り込んで読んでいた(量的には少ない)。日本語の電子本が少ないのでKindleという端末(本を読む以外に色々あことができるが)まで買う気にはなれなかったからだ。
このアマゾンの電子本はNexus7にダウンロードしたAmazon Kindleというアプリケーションで読むことができるので、試しに使ってみた。使い勝手はGoogle Play ブックスとほぼ同じだ。ブックマークを付ける機能も同じだ。
やがて日本にやってくる「キンドル・ファイヤ」はアンドロイドをOSとする端末だから、そこから簡単にGoogle play ブックにアクセスすることができるはずだ。
ということはNexus7を持っていても、キンドル・ファイヤを持つにしても、いずれからでも競争相手の電子書店で買い物ができる、ということだ。双方の端末の使い勝手や本の読みやすさにそれ程差がないとすると、何が決め手になるのだろうか?
一つはコンテンツの豊富さと安さで、もう一つは個々のユーザに対するきめ細かいマーケッティング戦術だ、と私は思う。アマゾン電子書店はそれ程使っていないが、紙ベースの本はアマゾンで頻繁に買っているので分かるのだが、アマゾンは顧客の読書傾向をとらえて(裏でコンピュータがデータマイニングをしているのだが)、いいタイミングで宣伝メールを送ってくる。だからついつい買ってしまう場合がある。
ところでキンドル・ファイヤもNexus7と同じ7インチディスプレーだ。このサイズは本を読む上で手頃な大きさだし、3-400グラムという重さも片手で持ててそれ程重くなく使い勝手が良いと思っている。先にNexus7を買った私としては、当面キンドル・ファイヤを買うつもりはないが、両者の競争はちょっと見ものである。