マスコミではパソコンの遠隔操作による予告犯罪の書き込み・その誤認逮捕が話題になっている。家庭でも話題になりワイフに「あなたもやろうと思えば、PCの遠隔操作ってできるの?」と聞かれた。
答はNo and Yesである。No というのは、見ず知らずの人のパソコンに入り込む術(すべ)は知らないし、仮に知っていたとしてもそんなことやらないからである。
ではYesは何か?というとある種のアプリケーションを使うと誰でもアッという間にパソコンを遠隔操作することができるのである。そのソフトの一つがTeamviewerというドイツで開発されたアプリケーションだ。商業目的でない個人利用であれば誰でも無料でダウンロードして使うことができる。
遠隔操作の種類は「操作される側のPCの画面を操作する側のPC・タブレットの画面に呼び出しマウス操作やキーボード操作を直接行う」ものと「ファイルのやり取り」だ。
このアプリはスマートフォンの上でも操作できるはずだが(試していない)が、スマートフォンでは画面が小さくて実用性が低いだろう。それに比べてNexus7の画面で実際に遠隔操作を行なってみたが、違和感なくパソコンを操作することができた。
このソフトは遠隔地からのパソコン操作のヘルプ等に役立つし、ファイルの取り込みはパソコンに入っているファイルを外出先などからタブレット端末に取り込む時威力を発揮するだろう。
しかし便利なソフトほど悪用されると恐ろしい。たとえば誰かが知らない間にあなたのパソコンにTeamviewrをダウンロードし(すぐできる)、与えられたIDを控えて帰り、手元のPCのやタブレットから操作される可能性がない訳ではない(もっともPCが起動していないと遠隔起動はできないし、Teamviwer起動中はPC画面に表示されるのでリスクは極めて低いが)。
通信・IT技術の発達で世界中のPCはごく簡単な操作で接続可能になった。それをどう使うかは次の問題として、そうなっているということは認識しておくべきだろう。