金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ケータイで買うことが出来るワンタイムレジャー保険

2013年08月02日 | 

先日生命保険会社OBの友人からメールをもらった。恐らく私がブログで「レスキュー費用保険」のことを書いたのでそれに対するコメントだと思うが、ケータイ電話で買うことが出来るワンタイムのレジャー保険というものがある、ということだった。

ドコモについて調べてみると、スポーツ・レジャー保険という名前の保険。http://www.nttdocomo.co.jp/service/convenience/insurance/onetime_insurance/sports/#p01

保険のカバー範囲が3段階に分かれていて、一番カバー範囲が大きい「しっかり」だと590円の保険料で救援者費用(最大200万円)を含めて、死亡・後遺障害、入院日額(1.2万円)などが給付される。

ただし問題は、ピッケル・アイゼン、ザイルなどの道具を使う山岳登攀による事故はカバーされない、ということだ。

雪渓のない夏山登山のお守りにはなる保険かもしれない。ただし科学的根拠はまったくない話だが、保険は期日が過ぎた時や掛け忘れた時に事故が起きるという話がある。

私事になるが、20年以上かけてきたホールインワン保険を「もう出ない」と思ってやめてまもなく生涯一度のホールインワンがでたことがあった。

おそらくそのような強烈な印象から「保険をやめた途端に事故が起きる」という科学的根拠のないジンクスが生まれたと思うが、かけ忘れをあとで悔やんでも仕方がない。私としては年間カバーのレスキュー費用保険への参加をお勧めする次第である。

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新しい投資の3大トレンド

2013年08月02日 | 投資

WSJに「BRICSに代わる3大投資トレンドは、テクノロジー、超大型株、アフリカだ」という記事が出ていた。BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国そして後で加わった南アフリカだ。

株式投資はある意味で夢を買うものである。夢の売り手は証券会社である。証券会社は成長ストーリーを描き、投資家を誘う。2001年にBRICSという壮大な成長ストーリーを描いたのは世界最強の証券会社ゴールドマンサックスだった。

それから10年強の月日が流れた。ブラジルや南アフリカの成長率は2%程度にとどまり、2ケタ成長を誇った中国経済の成長率は8%以下に落ち、ハードランディングの可能性も否定出来ない。

そもそもBRICSは人口、国土面積、天然資源などから高い潜在性を持っていると喧伝された。潜在性を否定する積もりはないが、しばらくの間は急成長の歪にあえぐと見る人が多いだろう。

そこで証券会社は新しいテーマを作り、投資家を誘引する必要がある。それが「テクノロジー、超大型株、アフリカ」という訳だ。この内前の二つはもっとも米国に関係する。特にテクノロジー主導で大型株というと、アップル、アマゾン、グーグルなどがすぐ頭に浮かぶ。米国の場合は、新しい技術を開発する企業がドンドン生まれてくる(消滅するところも多いだろうが)ので、この点でも米国は優位だ。

もっともテクノロジーや超大型株という意味では日本にも大きな可能性がある。テクノロジーと超大型株というのは、株式投資の本道である。

具体的な投資行動として考えてみると、国籍を問わず、業界のトップ企業の株を買う。成長するテクノロジーを持つ会社を発掘するのは難しいし、倒産・廃業リスクがあるから分散投資が必須だ。だから投資信託のようなファンドで投資する必要がある。アフリカもまたしかりである。

大きなリターン(当然リスクもある)を期待するなら、コアの超大型株投資の周辺でテクノロジーとアフリカを入れる、というのも手である。これらの投資はコアの超大型株と比較的相関性が低いのでリスクヘッジになる可能性が高い。

だが、良く分からないものに投資はしたくない、というのであれば、私は超大型株投資だけで良いと考えている。

BRICS神話の崩壊は、投資の夢物語は長続きしないことを教えてくれた。証券会社に高い手数料を払ってエキゾチックな投資を行うより、退屈な先進国の有名な企業の株を買っておくほうが固い時期がしばらく続く、というのが私の見立てである。

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