夢なくして幸福なし～渋沢栄一翁 夢七訓より

　「幸福」というテーマに関心を持っています。現在ある団体のメルマガに「充実したシニアライフの送り方」という趣旨で連載を書き始めたところで、幸福・hapinessということについて私の中で関心が高まっています。

　Happinessというと毎年この時期に発表されるWorld Hapiness Reportが発表されたのでこれから読んでみたいと思っています。200ページもあるので骨が折れるのですが。

　ところで昨年の分をざっと見ると日本は幸福度ランキングで世界58位、お隣韓国54位より少し低い順位ですね。一人当たりGDPや健康寿命の長さから見ると日本の幸福度ランキングはもっと上位にきても良さそうだが世界60位近辺でウロウロしているようです。

　その理由はこれから考えていきますが、一つのヒントは昨日目にした渋沢栄一翁夢七訓（オリジナルは吉田松陰か？）にあると思いました。

曰く

　夢なき者は理想なし

　理想なき者は信念なし

　信念なき者は計画なし

　計画なき者は実行なし

　実行なき者は成果なし

　成果なき者は幸福なし

　故に

　幸福を求める者は夢なかるべからず

深谷市、渋沢栄一翁の史跡を巡る(2)

旧渋沢邸近くの立ち寄りスポットとしては諏訪神社がある。ドラマの中では祭りのシーンが登場するそうだが今はひっそりとしている。

旧渋沢邸から東に1.4㎞ほど行ったところに尾高惇忠生家があった。尾高惇忠は渋沢栄一の従兄で学問の師として栄一に大きな影響を与えた。

写真は惇忠生家のレンガ造りの土蔵だ。惇忠は後に富岡製糸工場の初代場長などとして活躍する。レンガは深谷の特産品で富岡製糸工場に使われた他JR深谷駅や軽井沢に向かう碓井線の鉄橋などにも使われている。

いわば明治の産業インフラを支えた重要な部品だ。そのレンガ造りの蔵が尾高の家に残っていることに少し感銘を覚えた。

尾高惇忠生家から1.5㎞ほど南に行ったところ、大寄公民館の中に誠之堂・清風亭というレンガ造りの建物がある。誠之堂は渋沢栄一が初代頭取を務めた第一銀行の行員が栄一の喜寿を祝って出資を募って建築したものだ。

案内員の方の説明によると第一銀行のグラウンドの傍にあったクラブハウスのようなものだったらしい。



下の写真清風亭は第一銀行二代目頭取佐々木勇之介の古稀を記念して行員が寄贈した建物ということだ。

昔の頭取は行員から建物を寄贈されるほど親愛されていたというのは、もはやメルヘンの世界に近いと思う。

渋沢が生き、活躍した時代は夢を持って行動する人は幸福な人生を送ることができた良い時代だったなぁと思った。

深谷市、渋沢栄一翁の史跡を巡る(1)

昨日（3月31日）快晴4月下旬並みに。家内とマイカーでNHK大河ドラマ「青天を衝け」の舞台深谷市の渋沢栄一翁関連史跡を回った。

また深谷市からの帰路行田市のさきたま古墳群により桜見物を行った。

最初に深谷公民館で開催されている「青天を衝け　深谷大河ドラマ館」に行き大河ドラマ館共通券1,200円（東京都北区にもドラマ館がある）を買って入場した。

結論からいうと余程のドラマ好き以外800円（単品でドラマ館の入館料を払った場合）の値打ちはないと思った。

というのは渋沢の生家などホンモノの史跡は全部無料で拝観できるからだ。

下の写真は旧渋沢邸「中の家」（なかんち）に置かれている渋沢のアンドロイド。

旧渋沢邸の裏には池があった。渋沢栄一翁は「青淵」という号を使っているがこれは自宅の裏に青い淵があったことに由来するという。その淵は今では埋まっているというので写真の池は青淵ではないようだ。だが桜に囲まれてコンコンと水の湧く池は美しかった。

旧渋沢邸「中の家」正面

旧渋沢邸の隣にある麵屋忠兵衛。メニューは「ほうとう」と「ほうとう＋とろろ飯セット」のみ。汁たっぷりのほうとうで満腹になった。

青淵公園の桜

10年程前一度渋沢栄一翁の生家を訪ねたことがあったがあまり記憶に残っていなかった。

今回桜のベストシーズンに血洗島を訪ねたことは恐らく長く記憶に残るだろう。