「Zoomを使って見よう」シリーズも終盤に入ってきました。全体で大体15回位のシリーズを予定していましたが、後説明しておきたいZoomの機能は「画面上で拍手を送るなどのリアクション」「参加者間のチャット」「ミーティングの途中で小グループによるミーティングを行うブレークアウトセッション」ですのでほぼ予定通りに進んでいます。なおZoomにはオンラインセミナーを行うウェビナーという機能がありますが、私はまだ使ったことがないので今回は説明しません。また「ブレークアウトセッション」についても友人と作動確認を行った上で紹介していきたいと考えていますので少し後になりそうです。
ところで今回は番外編として「Zoomを使って大人数の人にプレゼン/セミナーを行う時の準備」をお話したいと思います。
実は5月の下旬に某学会でZoomセミナーの講師を行うことになっているのですが、今回の話はその準備に相当関係しています。私はこれまで某学会をはじめあちこちでセミナーの講師をした経験はあるのですが、オンラインセミナーの講師は初めてなので少し準備運動が必要です。
実開催のセミナーとオンラインセミナーの最大の違いは「話の出だしで『つかみ』を使えない」ということではないか?と私は考えています。「つかみ」というのは出だしでちょっとした小話をして参加者の関心を惹きつけたり、参加者の反応を見ながら、話の運び方を調整する技術ですが、オンラインでは「つかみ」がないため、参加者と意思の疎通がないままセミナーを続けるリスクがあります。
そこで私が考えたことは「最初にセミナーの背景やゴールをはっきりさせ、またテーマごとの時間配分なども説明しておくことで参加者に安心感を与える」ということです。
これをプレゼンテーションの用語では頭文字を取ってBIGPRと呼んでいます。
Background (背景)プレゼンやセミナーが催される理由です。
Introduction (自己紹介)この人の話は信頼できるという信頼関係を築くことが大切です。私のような市井のコンサルタントが話をする場合は特に短時間で信頼関係を築くことがポイントでしょうね。
Goal (目標)プレゼンやセミナーの目的です。
Role (役割)聞き手に期待する役割です。商品やサービスの販売を目的とするプレゼンの場合は、聞き手が商品やサービスの良否を判断して購入の意思決定を行うことが期待する役割になります。
Period (時間配分)プレゼンやセミナーの各項目に対する時間割です。
なお話の初めにMap(地図)を示して、プレゼンやセミナーの流れを参加者に伝えておくことも大事です。
BIGPR、Mapに加えSSP(Special Sales Point特に伝えたいこと)は実開催のプレゼン等でも役に立つスキルですが、オンラインではその重要度はもっと高いと私は考えています。