金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

景気の回復に雇用は追いつけないかもしれない

2021年04月20日 | 投資
 エコノミストという連中は先のことを語るのが好きだ。というのかそれが商売なのだ。因みに投資家も先を見るのが好きだ。株式相場は大体半年先の動きを見ているという。
 昨日(4月19日)の米国株は少し値を下げたがこれは先週インデックスが新高値を更新したことの反動や決算発表待ちが原因なので気にするほどのことはないだろう。どんな強いマーケットにも気迷いからくる下落はあり、どんな弱い相場にも底値買いの先走りから反発はあるものだ。
 ということで少し米国の景気と雇用について少し先のことを考えてみよう。
 たまたまWSJにEconomic Growth is set to surge. Hiring might not keep up.という記事がでていた。経済成長は急伸する準備が整っているが雇用増は追いつかないかもしれないという趣旨だ。
 アメリカではワクチン接種の拡大に伴って、消費者がレストラン、ホテル、ヘアサロンなどに足を向け始めている。WSJの調査によると今年の第4四半期ベースで予想するとGDPは6.4%増加する。これはアウトプットをコロナ以前に較べて4%近く増やすことになる。一方労働力については今年12月までに7.1百万人増加する見込みだがコロナ前に較べると1.6%少ないと予想される。
 雇用が経済成長に合わせて急速に伸びない理由は次のようなものだ。
 まず企業は消費需要の回復が持続するかどうかを確認するまで雇用を増やしたくないと考えていることだ。
 第二に一旦仕事を辞めた人が再び雇用されるには時間がかかるということだ。
 消費需要の回復の持続性については、コロナウイルス禍で構造的に変化した需要構造を見極める必要がある。たとえばビジネス出張については恐らくコロナ以前の水準にフルに戻ることはないだろう。人々はかなりのことがリモートワークでできることを体感したからだ。
 経済の急回復に雇用が追いつかないとサービス価格の上昇など様々な問題が起きる。たとえばレストランは給与を引き上げて人手を確保しようとして、コストアップはメニュー価格の引き上げにつながる。
 これからしばらくの間アメリカの経済指標は「景気回復と雇用回復のずれ」を意識しながら見ていく必要があると感じた次第だ。
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JR東日本eチケットを始めて利用してみる

2021年04月20日 | 旅行
 所用で1週間後に山形に出かけることになった。通常「大人の休日倶楽部」を使って3割引で乗車券等を購入するのだが、GWにつながるこの時期は休日倶楽部の割引は使えない。
 そこで「えきねっと」の「トクだ値」割引を使って特急券・乗車券を購入した。
 これがeチケットになっている。写真はスマートフォンの画面をコピーしたものだ。

グーグルで大宮⇔山形の乗車券・特急券料金を調べてみると11,350円なので2,170円得になっている。割引率は19%を超える。「トクだ値」割引は15%だからチケットレスの割引を含んでいるのだ。
 さてこのJR東日本のeチケット、使い勝手はどうだろうか?
 まだ予約しただけで実際に乗車していないので改札口をスッと通過できるかどうか多少気にはなる。たとえば在来線切符の回収と新幹線乗車がスムーズに行くかどうかなどだ。
 もっともそれより気になるのは「予約の変更」だ。予約の変更については「えきねっとWebサイト」から行うことになっているのでログインに一手間かかる。東海道新幹線のエクスプレス予約はもっと簡単なのに・・・
もっともJR東日本は今年の夏に「えきねっと」を刷新し、大人の休日倶楽部割引切符などもeチケットサービスで購入できるようにすると言っているので、その時には予約の変更手続きも簡単になることを期待している。
 少しずつだが身の回りでDXが進んでいることを感じる。
 
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