以前私のブログに「米国が住宅ローン救済の特効薬を発表した」という記事を書いた。これに関して最近ある読者の方から「 この住宅ローン救済はいつから施行されるのでしょうか? 効果はいつごろから期待できるのでしょうか?」というご質問を頂いた。
その回答の一部として3月5日にフレディマックが発表したプログラムのポイントをご紹介しておきます。
「我々(フレディマック)はオバマ大統領の住宅市場に安定性と買い易さを再構築するという力強い計画をサポートすることを誇りに思う」という書き出しで始まるメッセージは二つのプログラムを紹介している。いずれも現在フレディマックが融資しているか保証している住宅ローン債務者が対象だ。
Freddie Mac Refinance Mortgateというプログラムは、現在住宅ローンを遅延なく返済を続けている債務者が対象で、借換することで金利を低くすることができるか、返済期間を短縮することができる場合に利用される。借換は掛け目が105%と担保割れしていても可能だ。しかし借換資金を二番抵当の返済に回すことはできない。このプログラムは今年4月1日から2010年の6月10日までという期間限定で利用できる。
もう一つのHome Affordable Modification というプログラムは、毎月の返済額を減額することで、延滞に陥っている(および陥る危険性のある)住宅ローン債務者を救済するというものだ。この対象となるのは2009年1月以前にフレディマックから住宅ローンを借りた人および住宅ローンについてフレディマックの保証を受けている人だ。この申請は今年4月1日から始まる。
以上のようなことから、オバマ大統領の住宅ローン救済策は4月1日から色々な形で実施されていくと思われる。ただし提案したこと総てが実行に移されるかどうか今のところ私にはよく分からない。また効果の程の判定にはもう少し市場の反応を見る必要があると思われる。