惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

桔梗草

2015-06-02 21:01:21 | 草花

 入梅間近を思わせる鬱陶しい暑さ。湿度が高いんですね。
 体が重いなあと感じながらポッカールを提げてカニ山(深大寺近くのハケです)を歩いていたら、草むらにキキョウソウが咲いていました。

 キキョウ科の1年草。北アメリカ原産。
 緑の葉の中に薄紫の花がいかにも涼しげです。蒸し暑さを忘れてしまいそう(奥の白い花はドクダミ)。

 この花の種はどのような戦略で散らばってゆくのでしょうか。我が家の庭にも、時おりやって来て咲いてくれます。でも、毎年というわけでもない。
 果が犬の毛にでもついて運ばれるのでしょうかねえ。たいがい道端にヒョロリと伸びています。

 今日の米朝師匠の落語は「五光」。
 道に迷った旅人がようやく見つけた人家に一夜の宿を借りると、そこの家の娘さんが原因不明の病気でふせっている。旅人には思い当たりフシがあった。迷っているうちに見かけた古いお堂にいた乞食坊主が怪しい……。
 なかなかに聞かせる怪異譚です。夏の夜の高座にでも――と思いきや、オチがとんでもないのです。なんでこんなムチャクチャにしてしまいますねん。怒りとうなります。
 解説には米朝師匠の「こんな落語はちょっと腕が要ります」という言葉が引かれています。
 そうやろうなあ。あまりにも唐突でバカバカしいオチだもんなあ。どうやったら良いのか悩むわなあ。
 師匠はそのままクスリともせずにオチを語り、客をあっけにとらせてしまいます。あ~あ。