入梅間近を思わせる鬱陶しい暑さ。湿度が高いんですね。
体が重いなあと感じながらポッカールを提げてカニ山(深大寺近くのハケです)を歩いていたら、草むらにキキョウソウが咲いていました。
キキョウ科の1年草。北アメリカ原産。
緑の葉の中に薄紫の花がいかにも涼しげです。蒸し暑さを忘れてしまいそう(奥の白い花はドクダミ)。
この花の種はどのような戦略で散らばってゆくのでしょうか。我が家の庭にも、時おりやって来て咲いてくれます。でも、毎年というわけでもない。
果が犬の毛にでもついて運ばれるのでしょうかねえ。たいがい道端にヒョロリと伸びています。
今日の米朝師匠の落語は「五光」。
道に迷った旅人がようやく見つけた人家に一夜の宿を借りると、そこの家の娘さんが原因不明の病気でふせっている。旅人には思い当たりフシがあった。迷っているうちに見かけた古いお堂にいた乞食坊主が怪しい……。
なかなかに聞かせる怪異譚です。夏の夜の高座にでも――と思いきや、オチがとんでもないのです。なんでこんなムチャクチャにしてしまいますねん。怒りとうなります。
解説には米朝師匠の「こんな落語はちょっと腕が要ります」という言葉が引かれています。
そうやろうなあ。あまりにも唐突でバカバカしいオチだもんなあ。どうやったら良いのか悩むわなあ。
師匠はそのままクスリともせずにオチを語り、客をあっけにとらせてしまいます。あ~あ。