ミミズ御殿をすっぽり覆うネットが完成。
さっそく設置しようとしたところ、「ミミズのおしっこ」の取り出し口にぴったり合わせたはずの穴が小さくて、なかなかはまりません。あれこれ頑張っているうちに、取り出し口を固定してあった接着剤が剥がれてしまいました。
というわけで、御殿そのものを半分、解体しての大修理に。
いざという時のために、ミミズを飼う内側の籠と外のプラスチック覆いとの二重構造にしてあるので、ミミズそのものを出し入れする必要はないのですが、それにしてもちょっと大変でした。
修理は明日までかかるので、今夜、ミミズたちは仮の屋敷で過ごしてもらっています。
川崎市の緑ヶ丘霊園に行ったら、林の縁にヒメヒオウギズイセンが咲いていました。
アヤメ科ヒメトウショウブ属の交雑種。もとは園芸品種として明治中期に渡来したもののようですが、今ではあちこちで野生化しています。
葉っぱの濃い緑と朱色の花の取り合わせが鮮やかです。
今日の落語タイムは5代目古今亭志ん生師匠の十八番「火焔太鼓」。
志ん生といえば、この演目でしょう。元はささいな噺だったのを、師匠が膨らませて自分の代表作に仕立てたとか。
昨日の「替り目」と同じく、夫婦の会話が主となる落語です。商売下手の道具屋と、抜け目のないおかみさん。
安く買ってきた太鼓を、店の小僧がはたきをかける拍子に打ち鳴らしてしまう。通りがかってその音を聞きつけた赤井御門の守の家来が「買いたいから、屋敷に持参せよ」。
おかみさんは、「こんな汚い太鼓で商売しようなんて思わず、買い値の1文で譲って、後の商売につなげなさいよ」と、主人を送り出す。ところが、この太鼓が……。
道具屋がぼやいたり、おかみさんが愚痴ったりと、うだつの上がらない庶民の様子が明朗に描かれます。そこへ、思いもよらぬ大きな儲け話が成立するところが、うれしい驚き。気分が晴れます。
昔は火焔太鼓なるものが今ひとつよくわからないままに聴いていたのですが、雅楽の公演に何度か足を運んだおかげて、はっきりとしました。よく舞台の中央にでんと据えられている、優美な太鼓。あれが火焔太鼓ですね。太鼓そのものの周囲に炎のような飾り彫りがあしらわれています。漢字の「楽」という字の元になった楽器。
おそらく平安時代あたりからの由緒あるものを、落語の道具屋は手に入れたのでしょう。古いからこそ汚かった。太鼓は打ち鳴らせば打ち鳴らすほど、良い音になるのでしたっけ。