今日私のブログへのアクセスが急増していたので、「何事やアラン?」とチェックしてみるとヤフーニュースの「米国で住宅ローン大手会社(ニューセンチュリーファイナンシャル)が破綻」という記事が出ており、そのページに私のブログ「ハゲタカ舞うサブプライムローン市場」が紹介されていたのだ。そのページ経由のアクセスが増えたということだ。日本ではヤフーの影響力は大きいと実感する。アクセスが増えて多少なりとも、Financial literacyの普及に貢献できるなら、ブロガー冥利である。
さて今日のフィナンシャルタイムズを見ると「第一次世界大戦後初めて欧州の株式市場の時価総額が米国のそれを上回った」という記事が出ていた。
- ロシアなど新興市場を含む欧州24株式市場の時価総額は15兆7200億ドル、米国の時価総額は15兆6400億ドルである。
- トムソンファイナンシャルによると2003年に比べ欧州の株式時価総額は160%増加しているが、米国のそれは70.5%の増加に留まる。またユーロはドルに対して26%高くなっている。
ただしFTSEやMSCIが集計している市場インデックスベースではまだ米国の時価総額が欧州を上回っている。これは欧州株は政府や創業者一族等で保有されている非流通株が米国株より多いのでこれを控除した指数ベースでは米国の方が上ということだ。
昨日ブログでセゾン投信のグローバルバランスファンドに投資するという話を書いたが、このバランスファンドでも米国株の比率が欧州株を上回っている。これも上記の理由だろう。ただ欧州の勢いは暫く続くだろうから、欧州株を組み込んだポートフォリオを組みたいものである。
ところで上記のグローバルファンドは約4%エマージング市場株を組み込んでいる。こうすることで単に欧州株・米国株のポートフォリオを組むよりもリスク・リターンが改善するという訳だ。まことに分散投資というのは優れものである。