金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

千曲川から甲武信ヶ岳へ

2007年08月27日 | 

暑い夏の山登りは沢沿いの道がいい。その沢が陽をさえぎる程深い森におおわれているとなお心地よい。千曲川源流から甲武信ヶ岳へ登る道はそんな条件を満たしてくれるさわやかなルートだった。

8月25日(土曜日) 晴 会社の仲間4人と午前7時30分に武蔵小金井をマイカーで出発。途中中央自動車道の渋滞はあったものの、長坂IC経由で登山口毛木(もうき)平に11時40分頃到着。まず予定の範囲内だ。ここには3,40台は駐車できる立派な駐車場がある。ここから千曲川に沿って遊歩道を歩き始める。道は緩い勾配で、唐松の疎林をさわやかな風が吹き抜けて心地よい。1時45分ナメ滝に到着。小さなスラブを音もなく流れる水で汗をぬぐった。ここは源流遊歩道で一番きれいなところだ。

Nametaki

2時55分千曲川源流の碑に到着。ここの小さな流れがやがて信濃川になり日本海に注ぐと思うと感動を禁じえない。ここから稜線までは17,8分の急な登りで稜線から甲武信ヶ岳までも20分程度の登りだった。3時50分甲武信ヶ岳2475mに到着。

Kobusi1

ここから小屋へは10分100m程の降りで4時過ぎには甲武信小屋に到着。小屋の夕食はカレーだった。今時の山小屋は凝った夕食を出すところが増えているが、ここは伝統的な山小屋の食事である。狭い山小屋の中でゴーゴーいびきをかいて寝ている人がいて閉口した。本人はどうやら耳栓をして寝ているらしい。

我が物と思えど煩しいびきかな 北の旅人

26日日曜日快晴 6時半に山小屋を出てまた甲武信ヶ岳に登る。今日は富士山から北岳、八ヶ岳そして遠く北アルプスの槍ヶ岳までみることが出来た。一同感動。甲武信ヶ岳から十文字峠を目指してまず三宝山に向かう。7時20分三宝山到着。この山は埼玉県の最高峰で2483m、甲武信ヶ岳より少し高い。今回の登山の大きな目標は埼玉県の最高峰に登るというものだったからこれでOKだ。写真は三宝山から見た甲武信ヶ岳でその奥に富士山が薄っすらと見える。

Fujikobusi

暫く行くと深い森の中に巨岩が現れた。尻岩というかわいい名前がついている。言われてみると丸みを帯びた岩がお尻の様だ。

Siriiwa

尻岩から岩峰を2つ越える。鎖場がありちょっと面白いところだ。10時10分頃十文字小屋に到着。小屋の脇にネットを張り高山植物を育ている。トリカブトの青さがきれいだったが、花の盛りは過ぎている様だ。

Torikabuto

十文字峠から暫くは水平な山道だが、その後は毛木平に向けて九十九折の急なくだりだ。沢音が高くなると、毛木平は近い。11時40分頃駐車場到着。

さて帰りの道だが、高速道路は混むかもしれないという判断の下、三国峠を越えて秩父に出ることにした。三国峠への道は舗装されていたが、埼玉県側は地道だ。時々オフロードのバイクが走ってくるが車にはほとんどすれ違わない。ガタガタ道を1時間程走るとようやく舗装道路に出た。少し走って第三セクターがやっている温泉で汗を流す。飯能・所沢と延々と走り自宅に帰ると5時半だった。休憩時間を除いて4時間半程かかった。高速経由の方がやはり早い。三国峠越ルートは一度体験するのは良いが、次回から使うことはないだろう。やなり急がば回れなのである。

コメント
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