金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Water down (イディオム・シリーズ)

2009年04月08日 | 英語

Water downの元々の意味は「水で薄める」という意味だ。イディオム辞書にWho watered down the orange juice down?という例文が出ていた。「誰がオレンジジュースを水で薄めたの?」という意味だ。転じて「効果を弱める」という意味で使われる。ロイターに次のような文章が出ていた。A Western diplomat said China had proposed a weak statement, "a completely watered down text which is unacceptable to us . 「ある西側の外交官は中国は我々には受け入れられない完全に効力を弱めた弱い声明を提案していると述べた」という意味だ。これは北朝鮮のミサイル発射について拘束力のある国連決議を行おうとする日米等の提案に対して中国が拘束力のない声明を発表しようと提案しているというものだ。

堅い話はこれ位にして「水で薄める」というと、酒好きの私はウイスキーの水割りのことを思い出した。和英辞典を見るとウイスキーの水割りはwhisky and waterとなっている。「水割りを一杯欲しい」というのは、Give me a whisky-and-waterということになるが、これで水割りが出てくるか、ストレートのウイスキーとチェーサーとしてのグラスに入った水が出てくるかは分からない。特に本場のスコットランドでは。

というのは「ウイスキーは香と味わいを楽しむもの」と考えている本場の連中は、水割りやオンザロックは香を台無しにすると思っているので、ウイスキーと水を半々にするような飲み方は邪道と考えているからだ(偉そうなことを言ったが、私はスコットランドを旅したことがないので確信はないが)。

もっともウイスキーの美味しい飲み方を紹介しているScotchwhisky.net http://www.scotchwhisky.net/drinking/index.htmt というサイトは「ウイスキーにほんの少しピュアな水を加えると香が引き立つ」として、これも良い飲み方だと紹介していた。本の少しの水はa touch of water。Give me a whisky with a touch of waterというと「こいつはできる奴だ」と思われるかもしれない。

国連決議も水割りにするのではなく、a touch of waterを加えて香を高めるような解決方法はないものだろうか?

コメント (1)
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