昨日NHK8時からの「鶴瓶の家族に乾杯」を観た。舞台は新潟県北部の村上市。鮭が遡上することで有名な三面(みおもて)川の下流の城下町だ。三面川に行ったのは大学生の頃である。三面川の上流に岩井俣川という急流があり、朝日連峰に食い込んでいる。その沢を遡行に行ったのだ。岩井俣川の淵は巨大だ。50mプールのような大きな淵の中を大岩魚の群れが悠々と泳いでいたことを思い出す。釣道具を持参していなかったので、呆然と眺めていただけだが。
テレビでは紹介していなかったが、村上藩の下級武士・青砥武平次という人が世界で始めて鮭の人工孵化場を作った。彼は鮭が生まれた川に戻ってくることを始めて実証した訳だ。鮭の人工孵化は村上藩の貴重な財源になっただけでなく、蝦夷地を開く幕府によって北海道の各河川にも広められた。
「家族に乾杯」は娯楽番組であり、そこまで歴史を掘り下げることはないが、このような眼で三面川を見ると中々面白い。村上はゆっくり旅したいところである。