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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

地図を持って雪山を歩こう

2013年02月16日 | 

2月16日土曜日晴れているが非常に寒い日だ。西高東低の気圧配置で北からの冷たい風が吹いてくるのが分かる。今週は山行が休みで助かったな、と正直思った。来週末と再来週末は北八ヶ岳に行く予定だ。気圧配置が少し緩んで移動性高気圧が出てくると暖かくて楽しい雪山遊びになるのだが。

寒いけれど雪山を歩く人が増えている。スノーシューはちょっとしたブームだ。踏みならされた夏道歩きから一歩抜け出したいと考えた人々が踏み跡のない雪山を目指し出したのだろう。それは「自律的な登山」の第一歩でもある。

自律的な登山って何?というと、自分で考え自分で企画する登山だ、と私は考えている。別に難しい岩場や沢登りだけが自律的登山ではない。ガイドブックには出ていない杣道を地図と磁石を持って歩くのも自律的登山だ。幸いなことに奥多摩や丹沢にはそのような場所が沢山ある。

雪山の魅力の一つは自律的登山ができることだ。夏山であればガイドブックに標準タイムがでているので参考になるが自分でコースタイムを計算する楽しみがない。しかし雪山は雪の状態で所要時間は千差万別だ。自分で少し歩いてみてコース全体の所要時間を割り出す必要がある。

雪山のルートは必ずしも夏道をたどるものではない。谷筋や急な斜面を横切るルートは雪崩の危険性がある。一方夏は歩き難い藪山をスタスタと歩くこともできる。要は自分で状況を判断して自分で考えてルートを選択するのが雪山なのである。

再来週の北八ヶ岳は、渋の湯から高見石小屋に入り白駒池付近をスノーシューで歩き、翌日は中山峠から黒百合ヒュッテを通って渋の湯に戻る予定だ。健脚組には天気が良いと天狗岳を登る予定もある。

この山行の一つのテーマとして「地図を読む」「地図を見ながら山を登る」訓練をすることにした。

地図を見ながら山に登る理由は幾つかある。一つは正しく現在位置をとらえてルート間違いをしないことだ。また目的地までの所要時間を判定し、行動を決めることも重要だ。

日頃一緒に山に登っている連中の中にも余り地図を見ない人もいるので、今回は原点に帰って、2.5万分の1の地図を見ながら、登るルートのイメージ作りをすることから始めて貰うことにした。できれば山に行く前に地形図を見ながら自分なりに鳥瞰図を書いてみると良いだろう。手を動かしてみると尾根筋や谷筋、山の傾斜が見えてくる。

Takamiisi

上の下手くそな鳥瞰図は渋の湯の後方の上空から登るルートと下山ルート眺めたものだ。興味深いのは黒百合ヒュッテからの下り道だ。黒百合ヒュッテからしばらく沢筋を下った後夏道は二つに分かれ北側は渋の湯、南側は唐沢鉱泉への道となる。渋の湯の道は明瞭な尾根筋を辿り、唐沢温泉への道は谷の左岸をトラバースしながら下っている。踏み跡や標識がないと迷いやすそうだ(数年前このルートを冬にあるいたことがあったが、トレースははっきりしていた)

実際の山ではまず30分ほど登って歩行距離から全ルートの登頂時間を推計するという作業もしてみようと思う。

地図を駆使して山登りを行う時山の世界は広がる。北八ヶ岳には小さな山がつながり読図を勉強するには面白い場所だ、と私は思っている。

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米国民の6割が貿易拡大を支持

2013年02月16日 | 国際・政治

先日の一般教書演説で欧州との自由貿易協定締結に向けて動くと意思表明したオバマ大統領。貿易拡大を通じて米国経済を強くしていこうという考え方に米国民の支持が高まっている。

ピューリサーチによると2010年後期の調査で、58%の米国民が欧州との貿易拡大が米国にとって良いと考え、悪いと考える人28%を大幅に上回った。貿易拡大を支持する人の65%は男性でまた74%の人は年収7万5千ドル以上の高所得層だった。

また日本との貿易拡大が米国にとって良いと考える人は60%で、悪いと考える人30%の倍だった。ただし中国との貿易拡大については賛成45%、反対46%で意見が分かれていた。

米国民が貿易拡大を支持する背景には、米国の貿易量が比較的好調な伸びを示していることがあるのだろう。2012年は主要国の貿易量が前年比減少したが、例外は中国とアメリカ、カナダだった。中国は輸出が8.0%伸び、輸入は4.3%伸びた。米国は輸出が4.5%伸び、輸入は3.0%の伸び。日本は輸入は3.5%増えたが、輸出は3.1%減少した(いずれも米ドルベースの計算)

米国の貿易構造は変化してきている。1998年から2005年までの8年間は輸入の伸びが輸出の伸びを上回っていたが、この7年間では昨年を含めて6年は輸出の伸びが輸入の伸びを上回っている。

恐らくシェールガスブームの持続でこの傾向は暫く続くだろう。貿易拡大支持派が増える米国を訪問する安倍首相。TPP参加に踏み込んだ発言ができるだろうか?

コメント (1)
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