霧訪山は「きりとうやま」と読む。標高1,305m、塩尻から車で2,30分南に走ったところに登り口がある。先週末は某ロータリークラブのトレッキング同好会の人たちとこの山を登りに行った。より正確にいうと、蓼科の東急リゾート内の某氏の別荘に泊まりに行く途中で、雪遊びのために立ち寄ったというところだった。
2月23日(土曜日)はほぼ快晴で風がない日だった。午前10時半頃あずさ5号で塩尻に到着した我々はレンタカーを借りてJR小野駅方面に向けて出発した。霧訪山の一番ポピュラーな登山口は、小野にある。集落の中の細い道をとおり、登山口に向かう雪に覆われた農道に車を入れたが雪で立ち往生し、少し戻って手前の幼稚園の前に駐車させてもらった。
11時42分幼稚園前出発。11時55分。登山口発。
6,70cm程度の積雪がある。5分ほど登ったところでアイゼン着装。私は持参した6本爪アイゼンを持参しなかったFさんに貸してあげたのでこの日はアイゼンなしで歩くことになった。雪慣れた登山者であればアイゼンなしで登山することは可能だったが、凍ったところもあり、あまりおすすめはしない。冬の霧訪山には最低6本爪は持参したい。
登山口の標高は890m。しばらく急登が続いた後、緩やかな尾根となる。途中美ヶ原方面の眺望が良いところがあった。再び急登になると霧訪山の頂上は近い。午後1時26分頂上到着。
真正面に雪煙をあげる穂高(奥穂高だろう)が見え、その右側に槍ヶ岳を時々頭を見せた。
北側を見ると美ヶ原が見えた。
その右側には八ヶ岳連峰が連なっている。目を東に向けると甲斐駒ヶ岳(左)と仙丈ヶ岳(右)の勇姿が目に入った。仙丈の左側から北岳が頭を見せているようだ。
例年以上に寒いといわれる今年だが、この日は風がなく頂上でのんびりした一時を過ごすことができた。
名残を惜しみつつ午後2時下山開始。午後2時47分登山口到着。車に戻ったのは午後3時だった。
霧訪山は響きの良い名前だし、曰く因縁がありそうな名前でもある。また日本列島の水を太平洋側・日本海側に分ける大分水嶺につながる山として、そして何より360度の眺望を持つ山として中々人気がある山だそうだ。厳冬期のこの日でも7,8パーティの人にであった。
メンバーの中にはこの日初めてアイゼンを着けて山を歩くという人もいたが、皆さん急な雪山の上り下りと頂上からの大展望を堪能した。山は良い、特に冬山は良いと思った1日だった。
霧訪山登山ルート→