金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

梅雨の晴れ間の乾徳山

2007年06月24日 | 

入梅宣言してから余り雨が降らない。土曜日(6月23日)も数日前の予報とは異なり晴となる。この日、元の会社のアスリートウーマンKさんと山梨県の乾徳山(2031m)に登山する。乾徳山の山の名は南麓にある名刹乾徳山恵林寺の山号によるという。

さて新小平駅から2時間程で乾徳山の登山口大平山荘に着く。駐車料金は5百円。数台の車が止まっているが百名山の喧騒からは程遠い。因みに乾徳山は二百名山の一つでまた山梨百名山の一つでもある。

Kentokuchizu

地図上の赤い点が登りのルート、青い点が降りのルートだ。駐車場を9時50分に出発。50分程歩くと道満尾根の西側の開けたところに出た。ここはツツジが沢山咲いている。

Tututujiabu

ツツジの蜜をアブ(または蜂)が吸っているところを写真に収めたが通常のレンズを使っているので写りは今ひとつだ。我々は国師ケ原を経由するルートを取ったが道満尾根を忠実に登るルートの方がツツジの群生を楽しめそうだ。

扇平にでると富士山が見えた。今年は雪が多く7月1日の山開きが危ぶまれると新聞に書いてあったが、なるほど雪が多そうだ。

Fuji_1

扇平から上は岩が多くなり手を使って登るところが増えてきた。マラソンを3時間8分で走り、100名山の内80近くの山を登っているKさんは「全身を使って登っているのが気持ちが良く好きだ」という。本当に元気な人だ。

乾徳山の岩稜帯には3ヶ所程鎖場があるが、最後の垂直の岩場を除いて鎖を使わずにフリーで登ることが出来る。私は鎖を使わず久しぶりに岩のフリクションを楽しんだ。

頂上直下に20m程の岩場がある。ここは右をまくことも出来るが乾徳山の名物だから元気があれば挑戦したい。

Iwaba2

最初の6,7mは鎖を掴み、クラック(岩の割れ目)に靴を差し込んで登った。時間があって他の登山者がいなければフリーで挑戦してみたかったが、時間をかけて迷惑になってはいけないので鎖を掴んで登ってしまった。

頂上には11時50分着。駐車場からちょうど2時間。コースタイムより2,30分早い様だ。頂上から甲武信岳、金峰山など秩父の名峰が見えた。南アルプスや富士山は残念ながら雲の中だった。

12時20分少し北の天狗岩経由で西側のルートを通って下山を開始する。このルートは深い針葉樹の林を通るので、岩や木の根が濡れていて滑りやすい。1時間程で国師ケ原に到着。振り返ると乾徳山が見える。

Kenntoku

国師ケ原からは登ってきた道を辿って2時20分駐車場着。帰路もコースタイムより3,40分位早く歩いた。この日はKさんのお陰でかなり早いピッチの登山を楽しむことができた。

山の降りはパワーやスタミナだけでなく登山の経験や力量がものをいうので、Kさんとそこそこ歩調があったが、登りはKさんが本気でスピードを上げるととてもかなわないなぁという気がした。恐らく私のみならずかなう人は余りいないだろう。世の中には本当に韋駄天の様な人がいるものである。

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上海A株はまだ上がる?

2007年06月22日 | 株式

エコノミスト誌は上海A株の高騰ぶりを20世紀の他の大きなバブルと比べるとそれ程バブルになっていないのでまだ上昇する余地があるのではないか?と述べている。

少し詳しく紹介するとこういうことだ。

  • 20世紀には大きなバブルが3つあった。一つは1920年代のウオール・ストリート(米国証券)のバブル、1980年代の日本のバブル、90年代の米国のナスダックのバブルである。
  • ナスダックのコンポジット指数は1995年から2000年にかけて500%以上上昇した。また日経225は1984年から89年にかけて300%以上上昇している。これに比べて上海A株は過去5年間で160%上昇しているに過ぎない。
  • 更に上海A株の平均PERは約45倍だが、1989年の日経225と2000年初めのナスダックのPERは100倍を越えていた。

以上のことからエコノミスト誌は「中国の政治家が市場を沈静化させる強力な政策を取らない限り、バブルが崩壊する前に更に中国株が上昇する可能性は高い」と結論付けている。

さて個人投資家としては中国株にどう対処するべきだろうか?こういう時二つの対立することわざがあるのが困ったものだ。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」だろうかそれとも「暴虎馮河」だろうか?

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クレジットカードの二重引き落とし修復

2007年06月22日 | うんちく・小ネタ

数日前ファイナンシャルタイムズ(FT)の年間購読料がクレジットカードで二重に引き落とされたとブログで書いた。その後FTと二回電子メールでやり取りして引き落とした分を戻してもらうことで解決した。この間FTの対応は極めて迅速だった。

問題の原因はこういうことらしい。私は数年前FTを購読していて一旦終了した。その時のメールアカウントと今回購読を申し込んだ時のメールアカウントが異なったのだ。FTは申し込み名と電子メールアカウントを個人を特定するユニーク(一意)キーとして使っているが、一個人(私)に2つのメールアカウントが結びついたため、二重引き落としが発生した様だ。

メールにこう書いてあった。I have located the duplicate account with the e-mail address・・・・locateは発見する,duplicateは「コピーした」「そっくりの」ということで全体としては「私は○○という電子メールアドレスがついたそっくりのアカウント(私の名前)を発見した」ということだ。何だか立派なことをした様な表現である。

私にはこれはFTのミスの様に思われるが、FTは特にすみませんといった表現はとらない。英米人の常と言えば常だが、この程度のミスはインターネット取引ではよくあることというのが通り相場なのだろうか?私も「すみません」と言われなくても別に腹が立つ訳でもない。

むしろ非常に迅速なリカバリーに満足している。ただインターネット取引で登録する電子メールアカウントを変えると、トラブルが発生する可能性があることは頭に入れておいた方が良さそうだ。

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一石三鳥の年金記録問題解決策

2007年06月21日 | うんちく・小ネタ

今日(21日)の日経新聞朝刊に社会保険庁が年金保険料の納付記録を撮影したマイクロフィルムを光学式文字読取装置(OCR)を使って電子データ化する方針と書いてあった。新聞によるとこれにより10年かかると言われてきた修正が1年で終わる可能性が出てくるそうだ。

もっとも幾つか疑問がある。一つはOCRによる電子化率の問題だ。私の経験ではワープロ作成の文章をOCRにかけても自動的に電子化する割合は9割強だろう。手書きの場合相当自動電子化率は落ちるはずだ。次にマイクロフィルムが歩いてフラットベッドスキャナーの上に乗ってくれる訳ではない。マイクロフィルムを人手で読取装置にかけなければいけない。といった問題があるので、冷静で専門的な分析なくしてOCRを救いの切り札の様に持ち上げるのはどうか?と考えている。一歩譲ってOCRが相当威力を発起するにしても、膨大な手作業で補完しなければならないことはちょっとモノを知っている人なら直ちに分かることだろう。

そこで私の一石三鳥の解決策というのは「年金記録補正にニートやフリーターを優先的に使う」という案だ。例えば「ここ3年以上または学校を卒業して以来定職についたことのない人を優先してこのプロジェクトで採用する」といった募集を行う。ただし一つの条件をつける。それは採用した人が国民年金の保険料の未納がある場合報酬の一部で保険料を支払わせる。

こうすると3つのことが解決する。

  • 年金保険記録の修正の内、単純作業的な業務(OCRでの読み取り、読み取れない文字の打鍵入力など)を未熟練作業者に委ねることで、社会保険庁のベテラン職員はもっと高度な問題修復や国民からの相談に時間を割くことが出来る。
  • ニート・フリーターにとっては収入の機会が増えるとともに、職業訓練の場が提供される。
  • ニート・フリーターから未納保険料が回収されるとともに彼らの年金に対する意識が高まる。

根拠は省略するが年金記録の修復にはざっと試算すると5千人から1万人の単純作業者が必要と思われる。窮すれば通ずという。社会保険庁もこの様なことで雇用創出に貢献でくるのであれば、年金記録不備問題も一利があったと後世言われるかもしれない。

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事務ミス、出会う時は重なるものです

2007年06月20日 | うんちく・小ネタ

今日は小さな事務ミスに二回出会った。一つはファイナンシャルタイムズの購読料。昨日送られてきたクレジットカードの利用明細を見ると二回引かれていた。明らかに間違いだから、朝FTにメールを書いた。簡単に済むと良いのだが・・・・

暫くすると携帯電話が鳴り、毎月投信の定額購入を始めたはずのセゾン投信から「引き落とし口座の入力を間違えて引き落としが出来ていませんので送金してくれますか?」とのこと。「そりゃ、良いけれど引き落とし日が違うと買付ける投信の時価が違うのじゃないの?」と私。「いえ、引き落とし日は違っても買付日はもともと今日になっているので大丈夫です」「そうですか」・・・・・

いずれも入力担当者が起こしうるミスである。この様なミスの内ちゃんと注意していても「人間である限り」起こすエラーをヒューマンエラーという。ヒューマンエラーについてメクジラを立てて騒ぐ様なことは紳士がするべきことではない。

ところで今問題の年金掛け金の記録不備問題もスタートは小さなミスや担当者のちょっとした勝手な判断による処理(たとえば名前の読み方を自分の判断で入力したなど)だったかもしれない。ところがミスをミスとして修正する様な規律やルールが社会保険庁に欠如していたのだ。

その結果ミスを放置している内にミスがミスにつながり今日の状態になってしまった。

業務を監督する立場からいうと、許しても良い事務ミスと許すことができない事務ミスがあるということだ。

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