先週の土曜日はワイフは仕事に出かけ、山登りの予定もないので昭和記念公園までクロスバイクで往復した。山にはすごく登りたい時期とそれ程でもない時期がある。11月下旬というのは、高山では雪が降り始めているが根雪にならず不安定で歩きにくい。もう少し低い山では紅葉が終り、目玉となる景色が少ないという時期だ。つまり僕にとっては山は端境期である。
こんな時は天気が良ければサイクリングに限ると僕は考えている。サイクリングの良いところは色々あるが、その一つに「一人になれる」ということがある。居酒屋本で有名な太田和彦氏の「超・居酒屋入門」にこんな文章がある。
「私は、男は、いやもちろん女もそうだけれど時々一人になる時を持つ事は大切と思う。会社も友人も家族も、すべてのしがらみから離れ、一人でぼんやりする。」と太田氏は振っておいて「男が一人になって何をするかといえば、それは酒を飲むのが一番ふさわしい」と受けるのだ。
酒を飲むのが一番ふさわしいかどうかは別として、僕も酒を飲むことを一人ですることのリストの上位に上げることには賛成だ。
だが休みの日の朝から酒という訳にもいくまい。美味い酒を飲むためにも午前中は体を動かすに限る。一人で体を動かすには散歩、ランニング、登山等色々あるが、今の僕は3,4時間という限られた時間ならサイクリングが一番良いと考えている。
散歩は運動量が少なく、ランニングは2時間も走ると疲れるからだ。
ということでこの日も昭和記念公園までクロスバイクを走らせた次第。公園で紅葉を観て写真を撮り芝生で軽食を食べてまた自転車を走らせる。風は冷たく大汗をかくことはないが、日帰り温泉に立ち寄ってひと時を過ごす。
そういえば日帰り温泉では一人ぼんやりしている男の人が多い(女風呂はのぞいたことがないので女性については分からないが)。これも一人の楽しみ方だ。ただ僕は長風呂は余り得意でないが。
「風呂上りビール!」といきたいが、家まで自転車に乗るのでこれは我慢して家に戻ってから飲むことにした。コンビニで買ったおでんをつまみながら飲む一汗かいた後のビールは最高だ。たまの一人遊びは本当に楽しいと思うひと時だ。