金融そして時々山

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オリンパス、取締役会のshowdown

2011年11月25日 | ニュース

今日(11月25日)のロイター(英文)ニュースをネットで見ていると、オリンパスの元社長ウッドフォード氏が報道陣を押し分けながら、取締役会に向かう写真が出ていた。

記事はウッドフォード氏はboardroom showdownのために到着したと述べる。Showdownはポーカーで「総ての持ち札をさらして勝負にでる」という意味で、転じて「土壇場、決着の場」という意味だ。昨日菊川会長等オリンパスの取締役、監査役3名が辞任したが、ウッドフォード氏は現社長の高山氏を含む全役員の退任を求めているから、緊張した取締役会になりそうだ。

オリンパスの株価は20%以上上昇して1,200円台を回復。ただし鞘取りを狙った投機的な動きというのがアナリストの見方だ。今日の取締役会でウッドフォード氏が復権すると見る人はほとんどおらず、またオリンパスには12月14日までに四半期決算を発表できないと自動的に上場廃止になるリスクがあるからだ。

ところで英語ではトランプにちなむ慣用句が使われることが多い。ウッドフォード氏は昨日レポーターに I just hope they understand the game is up and do decent thing.と述べた。Game is upは「策略はばれた、化けの皮がはがれた」という意味。

「私は彼等(オリンパスの取締役)に化けの皮がはがれたことを理解し、きちんとしたことをして欲しいと望む」と意味。

また同氏は取締役に対してHave some shame, have some diginity(恥を知り、面子を保て)と言いたいという。

多くの日本の会社において通常取締役会は一種の儀式でそれ程見る価値があるとは思わないが、今日のオリンパスの取締役会は覗いてみたいものだった。さて結果はどうなるだろうか?

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