金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

紅葉を踏んで奥多摩駅へ~大岳山鋸尾根

2011年11月13日 | 

11月12日土曜日晴のち曇。会社の山仲間総勢5名で奥多摩の大岳山(1,266m)に登りに行った。コースは武蔵五日市スタート、大岳鍾乳洞脇から馬頭刈(まずかり)尾根に出て大岳山に登り鋸尾根を通って奥多摩駅に降るというものだ。鋸尾根は歩いたことがないが岩場があり面白そうだ。ただしこの日は家族との食事の約束で午後6時には新宿に戻る必要があった。4時23分のホリデー快速をミスしないよう気合を入れて歩くことにした。

午前8時50分武蔵五日市駅前に全員集合。私は20分程前に到着していたが、残り4名は新宿を7時44分に出たホリデー快速で8時48分に到着した。駅前のバス停は登山客の長い列ができていた。我々はタクシーで養沢沿いの道を走り、大岳鍾乳洞入口バス停から更に林道を走り大岳鍾乳洞の車止めでタクシーを降りた。運転手さんは渓流釣りが趣味でこの辺でイワナを釣るという。もっとも今は禁漁期(10月から)ということだ。タクシー代は4千円ちょっと。鍾乳洞入口からの長い林道を歩くことを思うと安い。

9時20分登山開始。昨日の雨で沢沿いの道は濡れている。5,6分山道を辿ると「大滝」が出てきた。高さは15メートル程だ。

Bigfall

滝の右の道を登りしばらく谷沿いにあるくと苔むした巨岩が重なっている。源流の様相だが水流はなお暫く続いた。

Endofvally

登り始めて30分程で水流を離れ馬頭刈尾根に向かって急な斜面を登った。10時30分登り始めて約1時間10分で尾根に到着。ここから大岳神社までは緩い尾根道が続く。大岳神社の下には大岳山荘という山小屋があったが今は閉鎖している。

11時38分大岳山頂上到着。奥多摩で人気の高い大岳山の山頂は登山者で一杯だ。朝広がっていた青空はいつの間にか分厚い雲に覆われ眺望はない。コンロで肉を焼く美味そうな匂いがしてきた。コンビニで買った弁当しかない我々は頂上の喧騒を避け御前山寄りの小さなスペースで昼飯を食った。

昼飯の後は今日のメインイベント・鋸尾根の降りだ。鋸山(天地山1,109m)までの尾根道はちょっとした岩場はあるものの大体は歩き易い道だ。御前山への道を左に分けると鋸山への50m程の急登が待っている。大岳山と鋸山の間の尾根道にひときわ鮮やかな楓があった。たまたま日差しを浴びて輝いたのだ。

Redleaf_2

13時18分鋸山到着。大岳山頂上から1時間15分弱である。

Nokogiri

鋸山頂上は展望はない。さあここからいよいよゴツゴツした尾根の降りが始まる。

午後2時10分頃眺望が開けた露岩の上に着いた。

Iwaba

下には多摩川沿いの集落が見える。この露岩の左側(上から見て)は鎖場で右側は巻き道だ。5人の仲間の内3人は鎖場に挑戦。7,8メートルの凹角の降りは岩登りに慣れていると鎖は要らないだろう。

この鋸尾根については「険しい道だ」とか「滑落事故があった」などの記述を見ることがあるが、心配するほどのことはない一般道である。ただし滑るというと岩よりも木の根に注意だ。特に濡れ落ち葉の下に隠れた木の根は滑り易い。岩場には巻き道があるので不安があればそちらを通れば良い。

Rockyslope

写真は最後(降りで)のハシゴだ。このようなハシゴが数カ所あるのが鋸尾根だ。最後の岩場を過ぎると植林帯となり登計峠に着いた。このすぐ下まで舗装された林道が来ている。ここで仲間は2つに別れ、元気組は愛宕山神社を経由して奥多摩駅に向かい、お疲れ組は林道を歩いて奥多摩駅に向かった。3時40分奥多摩駅到着。駅の2階の食堂でビールを一杯飲んで予定通り4時23分のホリディ号に乗った。

余談をいうとハイシーズンの奥多摩登山は「奥多摩駅を終点とするプラン」がお薦めだ。ここは始発駅なので座って行くことができるからだ。

コメント (2)
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