惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

銭苔密林

2015-05-15 21:40:38 | 自然

 道端の湿ったところに、ゼニゴケがびっしりと生えていました。生殖のための器官がたくさん伸び、まるで小さなジャングルのよう。

 

 

 家に帰って本を見たら、この破れ傘のようなのは「雌器托」というのだそうです。
 ゼニゴケは雌雄異株で、これは雌株なんですね。雄株の雄器床というところからやってきた精子が、この雌器托の「傘の骨」の裏にある造卵器に到達して受精。胞子ができるのだそうです。
 ゼニゴケは別途、無性生殖もする。

 

 コケもまたややこしくて興味深い生活を送っているようです。時間があれば、勉強してみたい。

 

 今日の談志師匠のCDタイムは「山号寺号」。1985年6月28日「さよなら東横劇場」での高座。東横劇場での落語はこれが最終回です。
 これでおしまいということで、例によって「何の感慨もない」、「俺が救ってやった」などと憎まれ口を叩いていますが、よほど落胆していたのでしょう。入りが遅れ、圓楽師匠と順番が入れ替わっているし、すぐ後の「さよなら口上」はすっぽかして帰ってしまったのだそうです。
 本題は「トントン落ち」の代表のような、軽い、言葉遊びの噺。通りの風景をお寺に見立てて「山号」をつけてまわる。「看護婦さん赤十字」とか「肉屋さんソーセージ」とか。それなりに楽しくやってますが、教わったとおりにしゃべっているような印象。昨日、聴いた「疝気の虫」は蕎麦を食う様子が音だけからでも伝わってくる熱演でした。

 

 「東横落語会 立川談志」のCDセット、残るは「雑感」と師弟で語る「鼎談」のみとなりました。