オオバナコマツヨイグサ。夕暮れ時の野川の岸で撮影しました。
アカバナ科の2年草。母種のコマツヨイグサの花が2~3センチであるのに比べ、こちらは4センチぐらいあります。
北アメリカ原産。マツヨイグサの仲間に日本の自生種はないそうで、オオマツヨイグサ(宵待草)も北アメリカ原産です。コマツヨイグサは要注意外来生物に指定されている。
先年、わせいさんにサジェストされ、私もこの草を「小松酔草」と呼ぶことにしました。小松左京さんが酔っぱらっているような、品のよい(?)花だから。
そういえば、東京の事務所に小松さんを訪ねると、いつも夕方になると小松さんが秘書の乙部さんに、「お酒ください」と可愛くねだっていたのを思い出します。夕方から深夜まで、お酒の時間は長いのですが、晩年には、夜が更けるにつれ薄めたお酒を渡すようにしていたようです。今となってはなつかしい思い出。
今日の談志師匠のCDタイムは「富久」。
1983年12月29日の「年忘れ」公演における、54分の大熱演です。
年の暮れ、あちこちでしくじった幇間の久蔵が、寒い中を火事見舞いに駆けつけて見舞い酒をご馳走になっていると、今度は自分ちの方で火事。帰ってみると、まさに自宅が燃えてしまっていた。後日、富籤の抽選場を通りかかると、自分の買った籤が千両当選! しかし、その籤は神棚のお宮さんにしまってあったので、火事で燃えている……。
江戸の下町を駆けずり回り、泣いたり笑ったりの大波乱。家元は久蔵が乗り移った演技で心情を語るかと思えば、見事な客観描写で町角をさすらう久蔵の後姿を描き出す。こりゃ凄いわ。