世界的な株式下落傾向でベア・マーケットという言葉がマスコミでチラホラしている。例えば今日のウオール・ストリート・ジャーナルにはIt isn't a bear market yet, though the mood sure has turned bearish.という一文が出ていた。訳すると「これはまだベアマーケット(弱気相場)ではない。もっともムードは弱気になっているが」ということだろう。では弱気なムードと弱気相場は違うのか?というと米国では弱気相場とは一般に「株価が20%以上下落している相場を指す」様だ。これはInvestorwordsにも出ているし、先程のウオール・ストリート・ジャーナルにもそう説明している。
ところでウオール・ストリート・ジャーナルはベアリング・アセット・マネジメントのDo氏の言葉を引用して「アジアの市場は輝かしいので2割位の下落では弱気相場とは言わない。上海で取引される中国株が弱気相場と呼ばれるのには4割の下落が必要だ」という。
これは色々に解釈できるが、アジアの新興市場には色々な投資家が強気、強気で投資してきた。このため本来もっと早めに起こるべき、株価の水準訂正が起こらないまま高値圏で推移している。従って2割程度の下では下げたことにならないということだろう。
もっとうがった見方をすると、アジア株のファンドマネージャーが恐れていることは、個人・年金基金等の投資家が彼等の投資を引き上げることである。こうなると売りが売りを呼び、株価の下落スパイラルが始まる。1990年代の様に。そこで「2割程度の下げでは慌てることはありませんよ」と言っているとも聞こえる・・・・・
ただし90年代とは中国・インドを初めアジア諸国のファンダメンタルは全く異なっている。外貨準備は分厚く、これらの国の大企業は先進諸国の経済サイクルとしっかりかみ合っている。であるから中国やインド株が少々下がったからといって、恐れ慌てる必要がないことも事実なのだ。
さて日本株の場合、どれ位下がるとベアマーケットというのだろうか?ちょっと見たところでは20%下がればベアなどというクリアカットはない様に見えるが・・・・