金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

自家焙煎のある街

2007年03月22日 | うんちく・小ネタ

私はコーヒー通ではないが、時には自家焙煎コーヒー店で美味しいコーヒーを楽しむことがある。懐かしい店は名古屋の覚王山付近にあった喫茶店。名前は「玄」だったと記憶しているが、10年位前の話であやふやである。インターネットで調べても分からなかった。当時中年のご夫婦で自家焙煎の喫茶店を営業されていたが止めたのだろうか?当時単身赴任をしていた私は休日の午後などここでゆっくりコーヒーを飲みながら、店に置いてあった「サライ」を読んだものである。

今の自宅に近いところでは、西武新宿線花小金井駅の北口に「つの笛」という自家焙煎の店がある。昨日ワイフと初めて行ったが中々良い雰囲気だった。隣の席では私より少し年上の身なりの良い紳士がゆっくりとコーヒーを飲みながら日経新聞を読んでいた。

ただ少し注文を付けるなら次の点だ。一つは豆の煎り具合を選択できるので「中深煎り」を選択したがその割には苦味が少なかった。もう一つはそれなりに良いお値段を取るのだから、スポーツ新聞など置かないで「サライ」の様に中高年が落ち着いて読む雑誌などを置いて欲しいということである。と注文は付けたものの中々良い店である。

私は自家焙煎コーヒーがある街は味と雰囲気を大切にする人が住む良い町の一つのメルクマールだと考えている。

ところでコーヒーといえば昨日米国でスターバックスの株主総会があったという記事をウオール・ストリート・ジャーナルで読んだ。スターバックスは株価が過去1年不調(昨年の総会時より下落)だったり、経営戦略に疑問を呈した様なメモが流出するといった問題があった。しかしシュルツ会長は成長戦略の持続を強調したということだ。スターバックスは向こう4,5年で1万店をオープンし店舗数を倍増させる計画。また長期的には店舗数を4万店にするということだ。

しかしコーヒーを煎れるプロセスをスピードアップするため自動化したことはスターバックスの秘法に対する評判を傷つけたかもしれないといった懸念も社内にはある様だ。

ところでコーヒーを煎れる秘法ってなんだろう。先ほどの「つの笛」が顧客に配っているメモでは

☆ 欠点豆(劣化している豆)をハンドピック(人が眼で見て除去)しているコーヒーを買う

☆焙煎してから1週間から10日で使い切る

☆82-3度のお湯で煎れる

☆空気が混じらない様にお湯を注ぐ

などといったことだ。

世界が豊かになりまたリタイアした人が増えるとコーヒー店への需要は確実に増えるだろう。スターバックスも悪くないが、昔から店を構えている自家焙煎の店でゆっくりと過ごす午後も悪くないと思う。

コメント
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