春分の日ワイフと神代植物園に花を見に出かけた。ソメイヨシノの開花には少し早いがその他の花が色々咲いているのでカメラを担いで出かける。写真を撮るには一人で出かける方が良いのだが、夫婦で過ごす時間も大事である。
入り口左手の小さな丘の上にはオオカンザクラが咲いていてカメラを構えた人が風が止むのを待っている。
桜の葉はあまり鮮やかな緑を呈さない。新緑の季節はまだ遠い。
この時偶然元の会社の仲良しに出会った。時々ハイキングに一緒に行くI君で、素敵な奥様とご一緒。うーん、皆さん飲んだくれているだけでなく奥様を大事にしているのですね。
実は昨日麻雀で遅くなりタクシーで帰宅したら今朝ワイフから「あなたは結構贅沢しているわね。私なんか少しでも安い買い物をしようと思いリビン(田無のショッピングセンター)の安売り日を狙って買い物をしているのに」と軽い嫌味を言われた。で今日は昼食付きで植物園に連れてきた次第である。
さてもう少し奥に進むと数輪花を付けたソメイヨシノがあった。つぼみふくらむというところだ。
桜にはやや早いが公園には色々な花が咲いている。コブシもこの季節の花だ。カメラの絞りを変えて写真を撮ってみた。最初は絞りを大きく開いて(3.5にして)バックをぼかしたもの。
次の写真は絞りこんで(F22)遠景まで取り込んだもの。
これでは手前のコブシの花が冴えず全くわずらわしい写真になっている。写真はどれだけ写すかではなくどれだけ写さないかがポイントである。
しだれ梅の風情も良い。
来週か再来週にはソメイヨシノが満開になり、神代植物園も人で一杯になるだろう。満開の桜は良い。しかし菜根譚は「花は半開を看、酒は微醺に飲む」と言い花の盛りよりも五分咲きの方に軍配を上げる。敷衍すればソメイヨシノに先駆する色々な花の中に桜の盛りの幻を見るならそれもまた一つの境地であろう。
それにしても「酒は微醺に飲む」という言葉は耳に痛い言葉だ。幾つになっても外で飲むと度を過ぎしてしまう時があるのは我ながら困ったものである。家の壁に桜のつぼみの写真でも張っておき、酒は微醺を思い出すようにしようかしらんなどと考えることがある。