金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

北朝鮮の食糧危機、かなり大変そうだ

2007年03月29日 | 国際・政治

本日(29日)の日経朝刊には「北朝鮮100万トンの食糧不足」という見出しで北朝鮮当局者が「百万トンの食糧不足」を認めWFPに食糧支援を要請したという記事が簡単に出ていた。ウオール・ストリート・ジャーナルはもう少し詳しく説明しているので、そちらのポイントを紹介しておこう。

  • 北朝鮮は過去10年において最大の食糧危機に直面している。これは不作と国際援助の大幅な削減によるものだ。世界食糧計画(World Food Program)のバンベリー(Banbury)アジア局長は北朝鮮当局が食料不足と援助を求めたことを発表した。北朝鮮が食料援助を求めることは稀なことである。
  • 同局長は各国が援助要請に応えないと、数百万人の人が空腹になると言っている。(もっとも大規模な飢饉や死者の発生までは予見できないそうだ)北朝鮮は90年代半ばから天災と経済政策の失敗から外国の援助に頼る様になったが、飢饉で約2百万人の人が死んでいる。しかし金正日は外国の支援団体の活動を制限した。
  • WEPは過去毎年650万人の人に食料援助をしてきたが、昨年は対象を190万人に減らした。

北朝鮮当局が正式に食料援助を求めてきたということは「本当に厳しい状態にある」「金正日の指導力が低下している」という二つの可能性がある。いずれにしても注目しておくべきことだろう。

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お堀の夜桜も朧に見えて

2007年03月29日 | うんちく・小ネタ

昨夜久し振りに昔一緒に仕事をしていた女性と大手町の「響」で軽く飲んだ。休暇などの都合でホワイトディのお返しが遅くなっていたのだ。「響」にはホームページからダウンロードしたクーポン券を持っていく。クーポン券で「豆腐」かワインのフルボトル一本貰えるので、迷わず白ワインを一本頂く。

その人は最近離婚したという。こういう話には慣れていないので、慰め方も難しい。「またその内良い人が現れるさ」などというのも、いかにも無責任で軽薄だし「結婚以外にも良いことあるさ」などというのもどうか・・・・。また根掘り葉掘り原因などを聞くのも、興味本位の様で気がひける。

店を出てその女性と別れてから、私は酔い覚ましに東西線一駅分、つまり大手町から竹橋までお堀端を歩いた。お堀端の何本かの枝垂桜には花が開き、ヘッドランプの灯りの中に時々白く浮かび上がった。しかし花は半開にもまだ遠い。

今の時代は選択肢が多いだけに難しい時代なのかもしれない・・・などと思った。職業や価値観の多様化が色々な生き方を可能にするとともに、人々にtoleranceということを忘れさせたのかもしれない。Tolerace、寛容・辛抱強さ・・・いやもし声に出して、こんなことを言うと離婚した女性からは「随分我慢しました」と猛反発を食うに決まっている。

真面目に自分の人生を大切に生きようとするから、離婚ということが起きるのだろう。チャランポランなら離婚は起きないのかもしれない。現在は中間スタイルでは生き難い時代なのかもしれない。

しかし古人は「花は半開を看、酒は微醺に飲む」という言葉で、モノの極みを追い求めない生き方を良しとした。「それにしては少し飲み過ぎたかな」と思いながら、私は竹橋で地下に潜った。

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