ここ数年正月休みにはワイフと七福神巡りをしている。去年は川越の七福神を巡った。一昨年は武蔵野吉祥七福神巡りを行った。その前は向島の七福神である。今年は2日にお隣・東久留米の七福神を巡ることにした。我家から出発点の西武池袋線・東久留米駅に行くには車が便利なので、車で出かけ西口のイトーヨーカドーの駐車場に車を止める(ここの駐車場はお買い物をしなくても無料で駐車が可能。ただし私は帰りにちゃんとお買い物をしましたが)
東久留米駅で七福神巡りのコースマップを貰いいざ出発。時間は10時20分。風がなくて気持ちが良い日だ。駅の東口から大通りにそって600mほど歩くと大黒天の浄牧院がある。
新しいけれど立派な山門に感心した。東久留米市指定の天然記念物のカヤの木があるということを後で知った。
さらに通りを直進し、黒目川を渡って左に行ったところに弁才天の宝泉寺があった。
宝泉寺から黒目川沿いに少し歩き、黒目川と落合川の合流点(黒目橋)から落合川に沿って南下する。落合川には何種類かのカモが飛来していた。
また浅い川なのに大きな鯉が沢山泳いでいた。
落合川は東久留米市の湧水地を水源とする全長3km程の小さい川だ。このような綺麗な流れが隣町にあることに小さな感動を覚えた。
西武池袋線をくぐって暫く歩くと、右側の民家越しにお寺の屋根が見えた。毘沙門天を祭る多聞寺である。
本堂の入り口には何かを踏みつけている小さな毘沙門様がいらっしゃった。朱印を頂くときに受付の人に「踏まれているのは何ですか?」とたずねたら、邪鬼ですという答が返ってきた。
さてコースマップによるとこの多聞寺がほぼ中間点だ。時間は11時半である。これから残る二つのお寺を巡ると1時近くなりお腹が空きそうだ。ワイフの顔にも「結構歩いたわよ」と書いてあるので、離れたところにある米津(べいしん)寺は帰りに車で立ち寄ることにして、大圓寺に向かった。このお寺には恵比寿さん・福禄寿さん・寿老人さんの三神が祭られている。
山門の下で立ち止まっていると、親切なご婦人が「七福神さんはこちらですよ」と山門の下のニッチな場所に案内してくれた。なんとそこには小振りながら七福神全員が揃っていた。ということはここに来ると一度に七福神を拝むことができたのだ。しかし七福神巡りの目的は「運動のために歩く」ということだから、やはり一寺一尊を丁寧に巡るべきだろう。
さてイトーヨーカドーに戻り、食事・買い物をして車で最後の米津寺に向かった。こちらは布袋さんである。写真はピンボケになったので、このお寺のいわれを紹介して終わりにしよう。米津寺は17世紀中頃、徳川家の譜代大名・米津(よねきつ)家の2代目出羽守田盛により創建された。墓域には米津家代々の墓が並ぶ。これで七福神巡りは終了。朱印代は一尊300円計2,100円也。
東久留米の七福神巡りの良いところは、黒目川と落合川沿いの遊歩道を楽しむことができるところだ。二つの小さな流れは陽光にまぶしいほどに光り、春がそこまで来ているような錯覚を覚えた。携帯の歩数計を見ると10,500歩だった。1万歩プラス車が今年の七福神巡りだった。
暖かくなったら自転車でこの二つの川の水源を探ってみたいと私は考えている。