先週金曜日に山や歩くことが好きな先輩と一献傾けていた時「山登りをする時テーマがあった方が良い」という話になった。私は今の会社の連中と「山の会」を始めた時は「近隣の都道府県の最高峰を登ることを一つの目標に」ということでスタートした。そして東京都の最高峰・雲取山、埼玉県の最高峰・三宝山(甲武信岳のすぐ北の山)などに登ってきた。
一方私の個人的な山登りの一つの目標は「雪の50名山」に登るというものだ。私は冬の人のいない山が好きである。雪山は静かにして饒舌である。なお「雪の50名山」というのは市販のものではなく私が作ったものだ。100でなくて50なのはこれから100の雪山を登ることができるかどうか疑問なのでとりあえず50にした。その中には既に登った山もあるし、これから登ろうと考えている山もある。50は暫定的な数字で60になるかもしれないし、40で終わるかもしれない。ただ目標をもって山を歩くことは楽しい。
対象は「12月頃から5月連休の頃に雪のある山」「美しい写真がとれそうな山」「原則週末の休みで登ることができる山」ということにした。登山方法はスキーでもスノーシューでも一番便利な方法を使うことにした。リストの中にはごく簡単な山から少し体力と技術がいる山もある。
【関東の身近で易しい雪山】大菩薩嶺・金峰山・雲取山・笠取山・浅間隠山・赤城山・荒船山
写真は大菩薩嶺から見た富士山。このクラスの山は冬でも天気が良くあまり雪が降らない。6本爪アイゼンで歩くことができる場合が多い。
【八ヶ岳連峰・美ヶ原】赤岳・阿弥陀岳・横岳(含む硫黄岳)・天狗岳・北横岳・蓼科山・美ヶ原・霧ケ峰
これらの山を一つに括るのは少し無理がある。赤岳・阿弥陀岳・横岳の頂上を極めるには本格的な雪山になり、厳冬期は8本爪以上のアイゼンや場合によってはザイルが必要だ。しかしこの地域は天気が良くアプローチも近いので一まとめで数えた。
上の写真2枚は12月の赤岳。晴れた日の赤岳は美しい。下の写真は阿弥陀岳。阿弥陀の頂上は強風と寒気が支配する厳しい世界だ。
写真は横岳。硫黄岳から横岳の険しい稜線をたどると手先が凍えてくる。冬の八ヶ岳は美しく厳しい世界だ。
一方霧ケ峰や車山の辺りを暖かい日にスノーシューをはいて歩くのも楽しい。遠く着たアルプスの山々が見える。冬の大気は澄んでいて気持ちが良い。
また時間がある時に残りの「私の雪の50名山リスト」を紹介したいと考えています。