9月20日(日曜日)会社の連中2人と奥多摩の鷹ノ巣山(1,737m)に登った。シルバーウイークと呼ばれるこの連休では山岳部の後輩K君と北アルプスの懐深い赤木沢にディープな山旅をする予定だったが、彼の都合が悪くなり、奥多摩で一日遊んだ次第だ。ルートは北東側の稲村岩尾根を登り、南東の石尾根を下るというものだ。
自宅を6時半過ぎに出て西武拝島線で拝島に行き、奥多摩行きに乗り換えた。奥多摩行きの電車は私より少し年配の山姿をしたおじさん・おばさんで一杯だ。皆さんの登山靴が新しいのが目を引いた。
新しき 山靴並ぶ 秋桜花 北の旅人
8時35分発 東日原行きのバスは2台で発車したが2台とも満員だ。川乗橋で3分の2位の人が降りた。川苔山に向かうのだろう。
9時5分バス終点(東日原)から登山開始。最初は中日原まで10分弱車道を歩き中日原のバス停(土日のバスは手前の東日原止まり)から日原川を渡り稲村岩尾根に向かう。
正面が稲村岩で登山道は岩の右(北側)から岩を巻き岩の西側に登っている。かなり急坂だが今日の相棒は元気(S君はマラソン・ランナーだし、H君は先週北岳・間ノ岳踏破と気合が入っている)なので、休憩は少なくして高度を稼いだ。11時50分鷹ノ巣山1,737m頂上着。1100m程の高度を2時間45分で登ったからまあまあのペースだ。この日は快晴で北からの冷たい風が吹いていたので実に気持ちが良い。
頂上からコンパクトカメラでパノラマ写真を撮る。このコンパクトカメラ(オリンパスμタフ・6010)は、赤木沢で水遊びをするために買った防水機能付カメラ(値段は3万円弱)だが、奥多摩に連れてきた。カメラの中で合成パノラマができるので山向きである。それにしてもコンパクト・カメラは安くて性能が良くなったと改めて感心する。
富士山の左手には丹沢山塊があり、手前には三頭山や雁ケ腹摺山などこれまで登ってきた多くの山が見える。滅多にないほど空気が澄んで遠くが見渡せた。
12時15分頂上を辞し、石尾根経由で奥多摩駅を目指す。
石尾根の山道は防火帯の切り開きがあり明るく気持ちが良い。山頂で昼飯を食べている時マウンテン・バイクを押しながら西側から鷹ノ巣山に登ってきた人がいた。帰りはこの石尾根を走り降りるということだ。ここを走り降りるのは気持ちよさそうだ。かなり降ったところでバイク組二人が笑みを浮かべながら、僕等を抜き去っていった。それにしても山を舞台にして、マウンテンバイクやトレイル・ランなど色々な楽しみ方が増えてきたものだ。
途中一本だけ紅葉した木があった。
僕等もボンボン飛ばしていく。コースタイムでは3時間半ほどかかるところを2時間45分程で歩き3時過ぎに奥多摩駅に戻った。3時26分のホリデー快速で座ることができ、中々快適な登山ができた初秋の一日だった。